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「初めて買ったGUILDの話」「今アコギ庵にあるGUILDの話」
「終活ギター アコギ庵」「アコギ弾き比べサロン アコギ庵」です。
アコギ一筋54年。アコギの終活をやろうというオッサンが、《何かアコギ好きのためにできることはないか?》というところからスタートしました。アコギ好きのための”Support and Assist”を目標に、何かしらお役にたてることがあればいいなと思っています。
そうそう簡単に弾くことができないと思われるギターも、何本か用意しています。初心者の方用、中級者用のギターもあります。とにかく来て弾いていただいて、そこから何かが始まることを期待しております。アコギ好きの皆様とお話しすることを楽しみに、お待ちしております。
「初めて買ったGUILDの話」
始めて所有したGUILDはD-55SB(サンバースト)でした。購入したのは1974年、19歳の時で305,000円でした。最初に買った輸入物のギターがマーチン(D-41、1972年製)でしたので、普通でしたら、次に狙うのはやはりギブソンということになると思います。(ずっとDOVEに憧れがありました。)そんなこんなで、次のターゲットはDOVEと決めて何本か弾かせてもらいました。当時はヴィンテージという概念はなく、中古も売っているようなショップはありませんでした。当然探して弾かせてもらうのは新品ばかりということになります。当時の自分のレベルで1本だけ「なかなかええやん。」というのがありましたが(1969年製のDOVE)、すでにホールドされていました。それ以外にも何本か見ましたが70年代以降のものばかりだったので、造りがかなり雑になっていました。仲が良かったショップの店員さんも「70年代になって、ギブソンはかなり質が落ちたと思う。」と内緒で教えてくれました。他にも70年代のギブソンを弾く機会がありましたが、欲しいと思うギターには出会いませんでした。そんなこんなでギブソンという選択肢はなくなり、なかなか良いという評判を聞くようになったGUILDに少しずつ興味を持ち始めました。
「さあGUILDを探すぞ。」という気持ちにはなりましたが、今と違ってほとんどタマがなく複数の中から選べるような状況ではありません。そんな中、GUILDのD-55SBが飾ってあるショップを見つけました。
当時D-55はまだレギュラーラインで製作されておらず、受注生産であったようです。実際に手に取ってみたら、ギブソンよりはしっかりと造られているという印象でした。音もマーチンとは全く別物で、当時弾かせてもらった何本かのギブソンよりはずっと良いと感じました。外観もなかなか派手な造りで、若かった自分には非常に魅力的に映りました。というわけで、めでたく購入ということになりました。当時は寸暇を惜しんでギターを弾いていたこともあり、1年ぐらいでかなり音が変わったことを記憶しています。何年か後に友人に譲ったのですが、このギターは今でもなかなか良い音だったと思っています。
「今アコギ庵にあるGUILDの話」
種類?で言えば3種類(D-40、D-55、G-37)しかないのですが、何と言ってもD-40からでしょう。4本もありますから。
そのうちの2本が1972年製なんですが、この2本は割と似た感じのサウンドです。GUILDのアコギの一般的なイメージとして「ボディが重い!」という特徴が挙げられると思いますが、この2本は「重い!」という感じはありません。音も一般的なGUILDのイメージである「ジャキジャキ」という感じではなく「シャラーン」もしくは「ジャラーン」という感じです。言葉でうまくお伝えすることは非常に難しいですが、この(1972年製)の2本の方が他の2本(1976年製、2002年製)より、”木の音”感があります。逆に言うと1976年製と2002年製の方が「ジャキジャキ」感があって、一般的なGUILDの音のイメージに近いような気がします。
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ナット幅 42.65mm 14フレット(接合部) 54.95mm
弦高 6弦12フレット 2.7mm 1弦12フレット 2.2mm
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ナット幅 43.05mm 14フレット(接合部) 55.25mm
弦高 6弦12フレット 3.0mm 1弦12フレット 2.2mm
1976年製のD-40、こいつはかなりジャキジャキ感がある鳴りです。弾く人によっては、こちらの方がインパクトがあるかもしれません。使われている板が厚いのだろうと思いますが、1972年製の2本と比べるとボディもかなり重くなります。
12フレット上の弦高が意外に高かったのですが、テンションがきつくないので、弾きづらさはありません。逆にアタックが強めの方には、これぐらい高さがないと、すぐにビビリが出てしまいそうな感じです。
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ナット幅 43.38mm 14フレット 56.19mm
弦高 6弦12フレット 3.1mm 1限12フレット 2.5mm
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チェスターフィールドのインレイが入りました。
2002年製のD-40は、先の3本と比べるとまだ若い感じがあります。鳴りも少しおとなしい印象です。こちらもボディが重く、本当に鳴るまではそこそこ時間が必要だと思われます。音の芯も1970年代の3本と比べると少し細い感じもしますが、低価格のギターにありがちな弦鳴りではなくちゃんとボディが鳴っている音です。そこはやはりメイドインUSAというところでしょう。
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ナット幅 43.82mm 14フレット 55.84mm
弦高 6弦12F 2.50㎜ 1弦12F 2.20㎜
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木部の割れはありません。それを覗けば、全体的に非常に良い状態です。
まだGー37(1981年製)とDー55SB(1973年製)が残っておりますが、その2本については次回の記事にまわそうと思います。
前回の記事から1か月以上空いてしまいました。こんなに間が空いてしまったのは初めてです。サボっていたわけではなく、いろいろと所用におわれていました。その中で一番時間とエネルギーを使ったのが、メールでいただいた相談でした。欲しいギターの話から、売却やリペア等々、様々な相談・質問をいただきました。その回答のために調べ物をしたり、知り合いにコンタクトをとったりしていました。
細かいところまではここで書くことはできませんが、それなりにお役に立てたのではないかと思っています。商売としては全く意味がない(お金にはなりませんので)ことでしたが、これこそがアコギ庵の存在する意味かな?とかってに自己満足している今日このごろです。
拙い文章をお読みいただき、誠に有難うございます。皆様の感想、ご意見をお聞かせください。 またアコギに関する相談等がございましたら、どんなことでもOKです。遠慮なくお尋ねください。
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