暴動寸前!?あいりん労働福祉センター最後の日!
3月31日
晴れなのに雨がふる変な天気だ。
この日、西成のとあるエリアから叫び声や太鼓の音がひっきりなしに響いてくる。
いったい何だと思う?
今日はあいりん労働福祉センターの閉所日なのだ。
18時にこのセンターは役目を終えて、完全閉鎖される。
それに抵抗する人たちが集まって、行政に訴えかけているのだ。
センターの一階は賑やかなことになっていた。
反対の怒声、座り込んで酒盛りをする人たち、太鼓を熱心に叩き続ける人たち、炊き出しの行列、なんとなく見学に来た近所の人たち、そしてテレビ局のカメラ
日が暮れるにつれて、デモのボルテージはどんどんあがっていく。
ついにセンター職員がシャッターを閉め始める。
すると労働者たちがシャッターの下に座り込み、閉鎖を阻止しようとする。
センターの責任者は労働者たちに取り囲まれ、身動きできない状態になる。
責任者はひっきりなしに暴言や、閉鎖の撤回を投げかけられる。
そして無言を貫く責任者。
なぜそこまでして彼らはシャッターの閉鎖を求めるのか。
そしてこれはあいりん地区、いや旧釜ヶ崎の人々の望むところなのか。
それをざっくりと教えちゃうぞ。
この旧センターは50年近くの歴史を持ち、その間にホームレスの人たちや日雇い労働者の憩いの場になっていた。
地下には無料シャワーがあり、賭け将棋ができる小部屋もある。
しかし建物の老朽化により、大きな地震があった場合、倒壊する危険性が出てきた。
そのため行政は、すぐ近くに仮センターを作り、そこで職業案内を引き継いだ。
近くには無料宿泊可能なシェルターとシャワー室もできた。
それでいいじゃないか!と思う人が多いと思う。
実際そう思う人は多いし、抵抗しているのはごく一部なのだ。
抵抗している集団は、いながきひろし氏が率いる釜ヶ崎地域合同労働組合、通称「釜合労」だ。
彼らはインターネットを通じて活動に興味のある若者たちを引っ張り、抵抗運動を共に行なっている。
つまりこのデモで猛烈に抵抗しているのは、実際の日雇い労働者や、あいりん地区に住んでいる人たちのごく一部と、外からやってきた若者たちなのだ。
ニュース記事などでは、さもあいりん地区の労働者たちが総力を挙げて反対運動をしているように報道されがちだが、実情としてはごく一部の抵抗運動なのだ。
結局、この抵抗は夜中過ぎまで続き、その日のセンター閉鎖は中止となった。
彼ら活動家は次の日も、また次の日も交代制で居座り、センターの閉鎖は延期され続けている。
いったいいつまで続くのか、今後も気になるばかりだ。
今日は重めのボリュームだった!
次はもっとライトな記事だよ!
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