【ピーコロン】わずかな仮名が成すなかなか長々な話(わ)、数々交わすわ【リポグラム】
ピーコロン
日替わりリポグラム雑談
ピーコロンのスレッドの一つです。以下「雑談」と呼びます。
しょうだく
「雑談」では、このように、「かなに開いたとき、指定した5文字しか現れない文章を作る」のが目的となります。濁点・半濁点の付け外しは自由、小さい「ょ」も大きい「よ」も使って良いです。上の「しょうだく」では、事実上「しじよょうぅただくぐ」の10文字が使えることになります。「ヴ」も多分使える。
リポグラム?
元々はリポグラムは文字を減らす向きの操作で、「雑談」も確かに極限まで減らしているとも言えますが、残していると言う方が正確でしょう。もっと言えば、文字を少し減らすときは、同義語などを駆使してどうにか文意を保つ力が働き、文字を残すときは、それらの文字で書ける語彙から文意を生み出すことになり、文字と文意の主従が逆転します。リポグラムを用いた作品をこれらに分類してみるのも良いでしょう。
後者はreverse lipogram「逆リポグラム」などと呼ばれるようですが、定まった術語はなさそうです。特定の母音のみを用いて良いとするルールを、univocalicという名で呼ぶこともあるとのこと。
こうちょう
ランダムな5文字ではなくランダムな5文字の単語から選ぶので、使用頻度が高い文字の使用頻度が高いのは良いゲームバランスですが、この例の「う」など、ダブりも頻発します。
明らかに文意が文字に従属しています。河内は直前の他の人の発言の「高知」から連想しています。高校に通う子供を高校子と書いているのはかなり厳しい。
お題の5文字の単語を見つめていると、異なる文字が続く言葉は勝手に思い浮かぶので、同じ文字が連続する言葉を狙うのがコツです。「豪雨」とか「動こう」とか。特に動詞が作れると便利です。
ポジティブな言葉とネガティブな言葉を作っておくのも有用です。「擁護?御用よ!」は、というか全体的に助詞がないのでカタコトなんですが、?!を使って無理をしています。
こうしゅう
どうせ「〜し、」でしか文章が続いていかないし、二字熟語ばかり出来るので、この形に。「雑談」の様子の自己言及っぽいのは良いんですが、「有終誇示し」とかは意味がわかりません。
かーにばる
長音のルールの扱いは難しいです。使いたい放題でも良いんですが、制約を楽しむものなので。議論の結果、
・お題に「ー」がないときは、使えない。(「ことのはたんご」では「ー」が独立した文字として扱われているため)
・今回のお題は事実上「かあにばる」とする。「あ」も使って良い。
・「バール」も「ばある」なのでOK。
・「ルール」は「るうる」なのでNG。
ということになりました。見た目重視ではなく音重視ですね。バニーガールとかパガニーニとか思いついたんですがダメですね。長音のルールを考えるには良いお題でした。
ひまつぶし
「子(し)」みたいなことが出来るので「し」は大事です。ネガティブな「必死」はすぐ見えますがポジティブな語が出ずマジヒッヒッフでした。産まれたてで最初の思考が「日が眩しい」になるかなあ。
そうぎょう
また「う」がダブって実質4文字です。「4文字が苦しい」は「雑談」の頻出文意です。
動詞を使いたいですが、「競う」は良いとして「よそう」(やめよう)は漢字表記がないのでわかりにくい。
ウキウキと浮世で表記を変えているのが苦しい。
きょうめい
「清めよう」を使いたくて、一旦目が汚れて欲しいのでヨヨヨと泣いてもらって…と、文意が自動的に作られていきます。
がけくずれ
何を言っているのかわからん。
ちょっかん
「続かん」で動詞が使えたのは良いとして、「四つん…(這い)」のような連想で禁止文字を思い浮かべてもらうというのは、本来のリポグラムでも露骨な方法だと思います。たまに使うなら良いかな…。
「価値観が合致」から全然膨らませることができない。
れすとらん
いまいち文意が取れないな。「取られん」が取れなかったのか取られたのか取られなかったのか不明。
外来語方面に進んでみたけど、長文になる気はしないですね。
でんちゅう
全然ダメだ。
今後の展望
ピーコロンには、このスレッドの他にも、逆リポグラム系だけで
・「あ段から話さな(母音は「あ」のみ使用可)」
・「「ま」よりも「ん」寄り。「ゃゅょ」も詠める。(ま・や・ら・わ行のみ使用可)」
・「選んだ5文字だけで喋る(各人思い思いの5文字を選択し、使用可)」
などがあり、充実しています。
制約がゆるくても厳しくても文章作成意欲が湧かないので、適度な制約に出会いたいところです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。