【パズル大会感想】PuzzleGP 2025 R1

パズル大会 PuzzleGP 2025 R1 に2025/1/27に参加しました。Preliminary resultsは下の通り。
Preliminary results WPF GP Puzzle 1 | gp.worldpuzzle.org

0誤答2問残し正解722点、576人中30位。国内61人中10位。誤答なしは嬉しいが、結局最高配点が取れないときつい。フィニッシュ成功8人、すごい。
なお去年のGP2024R1は596人・国内45人らしい。国内参加者が増えてうれしいですね。

各問題の感想をネタバレありで書いていきます。


作戦

889pts, 90min, 9.9pts/min。フィニッシュできそうには見えず、どれを捨てるか考える。16-18 Skyscrapersは最高配点136に24と31を合わせて191あるが、低得点も効率は出ないし後回しだ。時間調節は、爆発的には効率が出なさそうな1-3 Hitori 15+20+60 とする。また、毎度最高配点を無視していては芸がないので、この1-3 Hitori に入る前に17 Skyscrapers 136に時間を投資してみる。実験だ。
また大会開始後に、アンサーキー入力画面に書かれているアンサーキー規則が実際とは全く異なるという注意が入った。たまたま参加期間の後ろに参加していて良かった。

1-3 Hitori

15, 2:54, 5.2
20, 1:21, 14.8
60, 4:50, 12.4
先述の通り時間調節枠。結局4-15は63分で解き終わり、17 Skyscrapers 136に12分ほど投資したが解けそうになく、75分経過・残り15分の段階でここに。
1問目から詰まって焦る。入口はR2C4の2が白。適当に仮定した後に気付く。2問目も同様にR6C7の3が白で、これはすんなり見えた。
3問目はAqreルール。右下が入口で、R10C6の3を黒にすると左上へ連鎖して破綻する。面白い。原理図は以下。

黒隣接禁・分断禁、白4連禁。Aを黒にすると、Bは白にするしかないが…


連鎖して破綻する。

割と素直に解けてほっとした。これで残り6分だ。
後述のほかのパズルと比べるとこの辺りが一番効率が出ている。Dynastyだから?

4-6 Pentominous

30, 3:05, 9.7
20, 1:30, 13.3
36, 6:00, 6
4問目は左下のIXTを決めたのち、一番下のWで見落としをして全消し。軽傷だがもったいない。5問目のように少ヒントの方が絞って考えられるので楽だ。
6問目はBattleshipsルールで、ペントミノの隙間にFleetが入る。Fleetから先に決まっていくとは考えにくく、「ペントミノがほぼすべて表出しており、まずペントミノを配置していって、終盤でBattleshipsとの兼ね合いで調節。最後に表出なしペントミノがもう1個くらい入る」と予測し、大きく外してはいない。だが1マスFleetが多くは入らないという制約になかなか着目できず、左下で結構時間がかかっている。右上のTも、すでに3マスFleetが売り切れていることを見落としている。意外とBattleshipsルールを使い始めるのが早かった。最後は表出なしペントミノが3つも!予想を大きく超えていてうれしい。

7-9 Balance Loop

27, 2:42, 10
66, 7:26, 8.9
71, 6:43, 10.6
ぱずすくである程度練習しておいてよかったが、思ったよりは速くない。
7問目で左上の白(下図)が2マスしか確定しないと思い込んでいるなど、練度が低い。

Balance Loop 白の確定部分。黒は流れで通るので引いていません

8問目の入口はR7C4の黒の6。4以上伸びるがそれは下しかない。本数で処理する場面も面白い。右側は割とユニークネスも使ってしまった。どこが制約の強い部分なのか全然見抜けない。
9問目はStar Battleルール。線上以外のマスに星をスターバトル(星2個)の要領で入れる。例題から、長い線を不用意に伸ばすと破綻することだけ予習しておいた。こちらもBalance Loopの確定の知識が弱いので手間取った。あとアンサーキーがややこしい。空白マス→X印 星→S 曲がるマスもS 直進はIなのに星をX印にしてしまった。S印にしていればまだよかった。

10-12 Pentopia

30, 2:18, 13
46, 5:10, 8.9
110, 11:08, 9.9
基本的には矢印の多いマスの目の前に黒マスを置いて、黒がワッと湧いて破綻、から入る。10問目は文句ないが、11問目は序盤でもう盤面全体で12個入った気がしてそちらの制約から考えてしまった。実際には(右下のIの後に)左上から割と進む。さらに最後は結局Uペントミノが余る。マジか。面白い。
12問目はPentopia(Loop)。白マス&矢印マスを全て通るループを描く。初手が一番下の盤面端だと気付くのが遅れた。どちらも目の前に黒マスが入った瞬間に破綻する。矢印マスにループが通ることは意識していたのに…。

13-15 Canal View

37, 3:28, 10.7
100, 8:26, 11.9
30, 3:48, 7.9
最初黒マスを×で書いていたが途中から〇の方が見やすいと気付いた。14問目は難しい考え方は出てこないので楽しい。
15問目はAnti-Clone。2つの枠内で白黒が反転する。最後の右下の3でちょっと混乱する。30点は逆にプレッシャーだ。

16-18 Skyscrapers

24, 2:21, 10.2
136, x, 0.0
(31, 7:08, 4.3)
16問目は普通に解けた。18問目開始時点で残り5分を切っている。結局間に合わず。
18問目はWith Blanks, Distinct Diagonals。R2C2に5を入れると破綻して、あとは対角線のどこに5が入るのか、4や空白はどうか、…とじっくり理詰めで進めることができるが、そんな落ち着きはなかった。17問目を無視していれば十分解き切れたし、投資失敗。この31点を拾っていれば753点、9位上がる。
17問目に12分ほど投資してみた。なんとなくR6に1の居場所があんまりないっぽいが、多少の仮定では全然動かないのでパス。このパス自体は悪くない判断だとは思う。

まとめ

高配点への対応として良い経験になった。もっと高配点以外を秒で倒していきたい。

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