相場振り返りと4/10週に向けて
こんにちは。nishinaです。4/3週の相場振り返りと4/10週にむけて、テクニカル視点で見ていきます。
この記事は投資助言や勧誘にあたるものではありませんので、投資はあくまで自己の判断のもと、自己責任で行ってください。
来週の指標
今週はADP雇用統計で一旦押し目を作り、再び上昇。金曜日の雇用統計はほぼ予想通りで、先物には大きな変化はありませんでした。金曜日はマーケットがお休みだったので、雇用統計の影響は来週月曜日に出てくると思われます。
来週は水曜日の消費者物価指数の発表と金曜日のミシガン大学消費者信頼感指数の発表に注目しています。
相場の振り返り
Fear and Greed Index
Fear and Greed IndexはCNNがまとめている指標で、市場が強気か弱気かを0から100の値で示します。7つの指標を総合して計算されます。詳しくはこちらの過去の記事に載せています。
先週の部分をオレンジ色のゾーンで塗りつぶしています。先週は大きく値が変化することはなく、先週の終わりで57となっています。この値が70から80になってから株価が落ちていくのではと考えています。
ヒートマップ
先週のヒートマップ(4/3週)と先々週のヒートマップ(3/27週)を比較すると、指数が全体的に大きく上げた先々週に比べ、上がったセクターと下がったセクターが明らかに分かれています。ヘルスケア関連や公共事業関連セクターは強い感じですね。
エネルギーセクターの上昇はOPECプラスで石油の減産が決定されたことを受けて、原油価格が上がったためと考えられます。減産が4/2に発表され、4/3に急騰、4/4に高値を付けた後、ほぼ同じ価格を維持しており上がっていかないため、原油の価格上昇は一時的な可能性が高いと見ています。
チャート分析
US10Y
株価との相関が高いと言われるUS10Yのチャートです。チャート的には一時的に反発した後下落するように見えます。3.14% - 3.5%くらいの値幅になることを予想しています。
US20Y
US10Yと比べ下落の傾向が小さいUS20Yですが、こちらも下落傾向です。一旦上昇した後の下降を予測しています。黄色の長方形で囲んだ箇所は昨年12月から意識されている安値なので、次回もかなり意識されるはずです。
SPX
まずは週足のチャートから見ていきます。今回の値動きはおおきな押し目を付けず上昇している点で2022/7や2022/12を基点とする上昇の形と似ています。波の基点を1として番号を振ってみると、6週間程度で一つの上昇が終わっており、4/10週か4/17週には高値をつけて一旦下落するように見えます。
次に日足のチャートです。12月のピークと2月のピークをみていくとMACDがゆるくダイバージェンスを起こしています。今回はもっと低い位置でMACDがデッドクロスし、下落することが予測されます。先週は4078の水平線にひげでタッチして反転上昇していますが、今回の上昇の押し目は3951にしかないため、4078を実体で割った後は下落転換を視野に入れてもいいのではないかと思っています。ストーリーとしては4/10週の水曜から金曜に4195にタッチしてから下落するのが綺麗でよいなという感じです。
NDX
週足でみると、NDXもSPX同様に上昇の4週目が終わっており、4/10週か4/17週に上昇が一段落しそうです。
日足でも徐々に上昇の勢いが弱まってきている感じです。MACDの日足のダイバージェンスが発生しかけており、何かのきっかけで下落に転じそうです。12880を下回らない限り上目線ですが、4/10週に急騰して13556より高値をつけたり、4/17週に13720をつけたりすると抵抗線の反発をきっかけに下落する可能性が考えられます。
SOXX
週足でみると今週はインサイドとなっています。過去のインサイドを見てみると、インサイドの後アウトサイドが出ることが3回、安値圏からのインサイドの後少し反発が1回、インサイドの後迷い足が1回と、4/10週はアウトサイドで迷うのではという可能性が高いように見えます。4/10週に急騰するようならだましを疑うことも必要かなと思います。
SOXXは先週下落しましたが、日足でMACDのダイバージェンスが発生しています。一回反発することを予測していますが、414.18を割ると日足の下落トレンド入りをしますので、その上で推移できるかがポイントかと思います。現在がヘッドアンドショルダーのヘッドができたところになるかもしれないということは頭に入れておいた方がよさそうです。
おわりに
以上、テクニカルをベースに来週の見通しを書いてみました。参考になればうれしいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?