僕なりの少々生意気な「先輩の応援の仕方」

毎年11月10日は決まって同じ人たちとライブ空間を過ごしているのですが、その事については昨年の11月10日にしっかり書いてあったので、ぜひ前提としてこちらの過去記事も併せて読んでいただければ幸いです。

今日の記事を書くにあたって、改めてイチから説明しなきゃなと思っていた矢先だったので、書く前に昨年ガッツリ書いてることに気付いて何よりです。我ながら。

というわけで、昨夜も明るく楽しく激しく最高のライブを演って、実に暑苦しい(主に僕が)打ち上げの時間をどっぷり過ごしたわけですが、やっぱり僕は昨日の主役であるZILCONIA今津先輩とのお酒の席は、普段よりひとギアもふたギアも熱さが上がるのは否めない模様。

思えばついたった5日前に、もう当分大丈夫ってくらいコッテリ飲みの時間を過ごしたわけなのですが…

そんな事はまったく関係なく昨夜もいろいろ熱い時間になったわけですが、なんであんなにいちいち熱量上がってしまうのかなぁと自分で思った時に、僕みたいな音楽キャリア(習い事としてのピアノ期は除外)も年齢も下のガッツリ後輩が次々とぶん投げる球を、ひとつもスカすことなく適当な相槌でやり過ごすこともなく、真正面からマン振りしてくれるところにあるのかと思います。

そしてそこにはしっかり是々非々のスタンスがあるので、なるほどという部分は「なるほど」に一旦着地して、そこから次の考察ポイントが出てきたりするし、逆に「それはちょっと違って…」という部分もあったとしても、自分の正解以外は間違いみたいな謎の論破合戦みたいな事になるわけでもなく、また別のなるほどポイントが現れたりする。

なので単純にその時間が有意義で楽しくあるわけで、遠慮なく(生意気な事は承知で)ガシガシっと掘れば掘るほど、そこから新たな価値観や自分には無かった考え方なんかがドシドシ発掘されるわけなのですから、そりゃ熱量も上がるに決まってるのです。

そんな感じで毎年毎年11月10日の夜は熱い熱いお酒の時間があるわけなのですが、毎度あれこれ話す中でいつも僕が決まって口にする事として「せっかくこんなにいい曲いっぱいあるのに世の中に見つかってないのが本当悔しいですわ〜」みたいな話。

ただ、その感情に関してはミュージシャンであれアイドルであれ舞台(役者さん)であれ、「こんなに素敵な曲(グループ・作品)なのになんで売れないんだろう」みたいな感情を推しに対して抱えて悶々としているコアファンの方は世の中に五万と居るかと思います。

ですのでコアファンの皆さん(ならびにコアな仕事仲間)は「めちゃいいから聴いて！」みたいな感じで拡散や口コミ拡大を、ある種の推し活の一環として頑張られたりしているかと思うのですが、エンタメ群雄割拠の可処分時間奪い合い戦国時代において、誰かにそうは言われましても「よしちょっとライブ行ってみようか」みたいな腰がすんなり上がる事はほぼほぼ無いかと思います。

それでも一人でも、たった一人だとしても自分の推しを身近な方だったり世間に向けて広めんとするその行動は実に健気であり、僕だってそういう拡散ごとをしていただける立場としてその健気なお気持ちには感謝と敬意が尽きません。本当に。

ですが現実としてハードモードである事は変わりないわけで、お世話になってきた好きな先輩の大好きな曲たちがもっと世の中に広まればいいなと思うにあたり、エンタメをやる側としての一番具体的な応援(後押し)に繋がる事としては「自分の影響力をもっと大きくする」という事なんだろうと思っています。それによって口コミパワーを拡大するという話。

「これめちゃいいからみんな聴いてみて！」っていうひと言のパワーがものすごければ一気に広まるわけで、極端な例ですが分かりやすいところでジャスティンビーバーがツイートした瞬間にピコ太郎さんがバズったあの感じ。
(規模があまりに極端ですが立て付けとして)

「なんでこんないい曲いっぱいあるのに〜」と嘆くというより、むしろ「せっかくこうして年に一回ご一緒してる中で、僕にもっともっと影響力があればもっと広まるのに！」という悔しさが最終襲ってくるのであります。いつも。

で、多分毎年その話を(何だったら昨夜も5日の夜も)先輩には直でするんですが、改めてこうやって書き出してみるとそれは若干上から目線の考え方でもあり後輩としては実に生意気な観点だなぁとも思うわけで。

でもやっぱり少しでも曲がたくさんの人に広まってほしいなと思った時に、一番カッコいい恩の返し方だと思っています。僕はね。

その多少生意気な応援の仕方を意気に感じていただければ嬉しいし(燃えますし)、逆に「てめえにそんな世話にならんでも自分でのし上がったらぁ！」と思われたとて、それはそれでさすが先輩って感じで嬉しいですし(そして燃えますし)、そこでまた切磋琢磨が生まれれば最高ですねって事で。

すなわち僕も僕でもっともっとバキバキ頑張っていかないと全部全部ただの絵空事になってしまうわけなので、こうやって書く事でまた自分を律するわけであります。

というわけで今夜は久しぶりに一人でグランドピアノの時間を取りに来ましたから、ピアノにバキバキ向かうぞオラ！

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