令和のニュースタンダード 甲田まひる
甲田まひるの1stアルバム 22 は今の音楽シーンに真っ向から挑んだポップアルバム。元々ジャズピアニストでデビューした彼女が自ら作詞作曲を手掛け歌い踊り更にはラップまで披露するというてんこ盛りの内容だが、そのクオリティたるや並大抵ではない。
そもそもインストゥルメンタルを演っていた人がシンガーソングライターに転向する時点で相当珍しい事だと思うが、それこそインストバンドの人が歌ってみたら物凄く歌心のある人だった星野源の如く甲田まひるもそういう多くの人の心に残るシンガーソングライターになっていくのかもしれない。
彼女の楽曲は耳馴染みはポップだが曲展開が多彩でジャズピアニスト時代の経験もしっかり活かされているが、歌とラップを自由に行き来するスタイルはまさに今の日本のシーンとリンクしている。彼女のラップは日本語、英語が入り交じるバイリンガルなものだが、これは2020年代のブッダ・ブランドなのではないだろうか。特にトラックメイクも自身で手掛けたOne More Timeはクールなラップに先人へのリスペクトも感じられ最高にカッコいい楽曲。対して歌やダンスによりフォーカスしたCHELLY PIEやTake my handsはK-POP好きにも刺さりそうな曲で守備範囲が広い。
自分は彼女の存在を去年の9月頃まで知らなかったが、既にモデル、役者と2足以上のわらじを履いている多才な人がシンガーソングライターとしてこの先どう活躍していくのかをしっかりと見届けたい。
これが令和のニュースタンダード
This is J-POP
This is 甲田まひる
https://spotify.link/l5Jn1ltoaDb