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パーパスに込めた思い

創業前から、こうしたい・こうありたいという理想像や自分の中での行動規範があり、創業を契機にそれらを言語化したのが当社のパーパス・バリューである。
実際の言語化の順番としてはバリューが先行し、その後パーパスを考えたのだが、パーパス→バリューの順で解説していく。
※書き始めたらパーパスだけでそこそこの文量になってしまったので、バリュー解説は別投稿で


知恵と探求心で、社会の隙間を繋げる

西牧アンドカンパニーのパーパス

「知恵」

これは端的に言うと、コンサルティングの売り物としての「知識」に対してのアンチテーゼである。
コンサルティングファームの成り立ちとして旧来、そのコアな提供価値は特定のインダストリーやビジネスプロセスに対する知識であった時代もあると認識している。
一方、古くはインターネットや検索エンジンが台頭し、昨今ではLLMのように膨大な情報ソースを学習済みのエンジンが実用化されつつある現代において、自明ではあるが「知識」の切り売りだけでは旧来ほどの価値は生まれないと考えている。(当然、ネットで調べても出てこないような希少価値がある知識もあることは理解)

念の為補足すると、知識がコアバリューであり、クライアントもそれを求めているタイプのコンサルティングも多々あり、我々もそれが出来るのであればこのうえない。ある意味、それこそ本質的には”コンサルティング”と言えるのかもしれない。
ただ当社は現状、特定のドメインに対して専門性を突き詰めているタイプのコンサルティングファームではなく、正直に申し上げると、それだけで売り物になるような知識は多く持ち合わせていない。
そんな中でもコンサルティング業界で競争をしていくために、クライアントにどのような価値で認められたいかを突き詰めた結果、「知恵」に辿り着いた。

では「知恵」とは何かというと、「独自の論理で発想を広げたり収束させることで得られた思考の成果」であると、私は定義している。
つまり、知識を元にしっかりと思考して味付けすることがコンサルタントとしての我々の存在意義である、というのが知恵という言葉に込めた思いである。

「探究心」

これはすなわち、知的好奇心を失わず学び続けるということを指しており、知恵をブーストさせシャープにするためのエンジンが探究心であると位置づけている。
上述したように知恵を働かせるため、特に発想を広げるためには、ベースとなる広範な知識が必要である。
一方で、知識のアップデートを励行しないことには、導き出される知恵も時代のニーズに即したものではなくなってしまう。
VUCAなどと言われるが変化が激しい時代において、選り好みせずに様々な物事に対してアンテナを張り巡らせ、学ぶ習慣を持っていること(=強い探究心を持っていること)が、コンサルタントとしての必須要件であると考える。(これは今に始まったことではないが)

「社会の隙間」を「繋げる」

これは弊社ホームページのTopMessage欄にも思いを込めて書いたのだが、コンサルタント経験を通じて、多種多様な「隙間」を実感してきたことに起因する。
※詳細は以下ページ下部参照

隙間を「繋げる」という言葉にも意味がある。
正直に申し上げると、私個人の趣向や感覚として、イノベーティブなアイデアを以て社会に大きな風穴を空けるような存在にはなれないと思っている。(それが出来る人をとても尊敬している)
一方で、物事の境界線を考察し、隙間を見つけ出し、それらを繋げることが得意であると実感する体験が多かった。

一例ではあるが、様々なビジネスに関わらせてもらう中で、戦略から実行の間に存在する隙間の補填を担うことが多く、それが顧客に評価されてきたという自負がある。

戦略と実行の隙間 ©西牧アンドカンパニー

当然、両端の戦略策定も実行も担うのだが、その間の隙間を見つけてどんどん拾っていくことを西牧アンドカンパニーの最大のバリュープロポジションとして定義しており、その存在意義で社会に必要とされたい。

また、創業の思いにも綴った通り、自分たちも事業家としてコンサルティング以外に様々なチャレンジしたいという思いがある中、顧客のビジネスの範疇だけではなく、社会全体の中にも隙間をどんどん見つけて自分たちのビジネスにしていきたいと思っている。

これらを全て総合し紡いだ結果、「知恵と探求心で、社会の隙間を繋げる」というパーパスが出来上がった。


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