「ドライブインまほろば」 遠田潤子 双葉文庫 を読んだ。
読みながら途中で、いったいどのような終わり方をするのだろう…と考えた。
だって、登場人物みんな不幸な親子関係を背負ってるから。
その上小学6年生が殺人。
クライマックスへ向かう途中ね、逃げ切って、このままひっそりと暮らし続ける方向へいくのかな…なんて思った私は浅はかでした。
文庫の解説に、別の場での著者の言葉が載っている。
あぁ、安易な救いを考えてしまった。
ひっそり暮らしたところで、誰の傷も癒されないし、生きることを心から肯定なんて、できないよなぁ。
解説者の言葉どおり。
十年池の光が、美しい。