2024年 2月 みたもの
今月なんか忙しくて全然映画見に行けてなくて困ってます。
上映間に合わなかったのもちらほら。最近体力が低下している気がする。
アクアマン/失われた王国
世界観が共通した連作を展開するDCエクステンデット・ユニバースの最新作。
アクアマンというタイトルで見ても2作目になっていて、前作は海を舞台としたスケールの大きさと、5分に一回爆発してるんじゃないかってくらい高頻度のカンフル剤で無理やりにでも転がっていく話の展開が話題になっていましたよね。
2作目でもそのパワフルなストーリーテリングは健在! ジェイソン・モモア演じるアクアマンの底抜けの奔放さもまた気持ちいいですよね。
前作のヴィランだった弟との共闘を通じて修復される家族の関係性とか、奇を衒わない安心感のある良作。
筋肉とドンパチを求めている人には遠慮なくお勧めできる一本となっております。
超英雄祭 KAMEN RIDER × SUPER SENTAI LIVE & SHOW 2024
最ッッ高の宴でしたね……。
以前より超英雄祭は映像で見ていたりはしてましたが、キングオージャーもガッチャードも大好きというこのタイミングで行かなくていつ行くのかという話ですよ。
毎年恒例のイベントですが今回が久しぶりの声援解禁ということで、パーフェクトな状態の熱を全身で浴びることが出来て感無量でした。
今まで見てきたライダーが、戦隊が、番組を彩る主題歌と共に目の前で実際に生きている。そんなものが披露される場に居合わせたことの幸せよ……。
次から次へと投入されるヒーローたちを観て聴くたびに、当時番組を見ていた思い出がとめどなく溢れてくる不思議な経験。
あぁやっぱスーパーヒーローが好きだったんだなぁと思うことと同時に、今この場所にはそうやってヒーローが好きな人でいっぱいなんだ……と感じることが出来てしまって。なんかどうしようもなく嬉しくなっちゃってすごい長い時間泣きそうになりながら見てたりしてました。
普段から音源を聞いてはいますけどヒーローシンガーの生の歌声はやっぱり値千金で、魂から全身が震える感覚をいまでも忘れられないですね……また機会を掴んで聞きたいものです。
翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜
スーパー内輪ネタ満載ムービー。まさか2作目やるとは。
私個人としても埼玉には近い縁を持っていることもあり楽しめる場面も多くありつつも、今作では関西のネタも盛り込まれていたので理解が出来ないところが多かったのも逆に楽しかったりしてね。
この作品ってくそしょーもないことをくっだらなく笑い飛ばすようなシーンが多くて。勿論楽しみ方としてはそれが大正解なんだと思うんですけど、だからこそメインの物語の展開って意外と堅実な作りしてるんですよね。
くだらなさを前面に押し出してるから気付きづらいですけど。
バカ要素を引っこ抜いたら、人種差別と人権破壊そのものがストレートに描写されてるってことになるし虐げられている人々がレジスタンスとなって立場を奪い返す王道なヒロイックサーガなんですよね……。きょうびあそこまでド直球な奴隷表現見ない気がする。やってることがバカだからって遠慮が無くて、だから何故かバランス取れてて面白い。
この作品って特殊なのでそういうような反則技がいっぱい出てきて興味深いんですよね。
味方陣営の所謂「最後の切り札」って。それまでの物語の中である程度の伏線張りとかお膳立てとかをしておかないと唐突な感じが出てきてしまって興ざめになったり納得があんまりいかなかったりすることが多いと思うんですが。
この作品はそういう前準備のリソースを踏み倒せるんですよね。ご当地建造物にその役割をあてがえば全て解決。「なんでそれだよwwww」でひと盛り上がり、自虐ネタでもうひと盛り上がり。それまでの物語で辻褄を用意する必要も無し!!こんなん反則です。
私個人としてはこういうの、要素を極限まで利用した作劇だなぁと感心してしまうのでとても好意的です。そもそもこの作品に関しては全てが笑いに変換するので、批判的な意見も受け付ける耳を持たないんですけどね。ズル過ぎる。
いろいろ言いましたけど総じて。2作目なんかやることあんのかよとか思ってたけどその割に結構新鮮な面白さもあって、なんか考えてたよりしっかりと楽しかったなぁ~。って感じです。見たらおもろいと思いますよ。
ACCA13区監察課10周年記念ミュージアム
大好きなACCA13区監察課という作品のアニバーサリー展示。これはとりあえず行かねばと友人と見物に。
オノさんの絵ってホント煙を燻らせているというか、直に目に入るのではなくてイラストと観測者の間に常に薄くフィルターがかかったようで。それが見辛いとかそういうわけでは全くなくて、その煙の奥に見えるキャラクターが醸し出す色気がたまらないんですよね……。
お金も無いのでファンブックだけ買おうとしてたんですけど、アクリルブロックとか買っちゃったよね。
カラオケ行こ!
野木脚本で主演綾野剛なんて見ないわけにはいきませんや。原作は未読です。
原作がどうとかはいったん置いておくとしても、ひとつの作品として纏まっててスッキリした作品でした。その上で端々に感じる「あっ、ここ原作の空気感をしっかり作ってるっぽい!!」の感覚。まぁ未読なので実際どうかは分かりませんが、だからおもしろいテンポになってたんじゃないかなと。
好きなシーンもいっぱいありますが、この映画で私が一番気に入ってるのが和田。
ま~~~~~~~じでムカつくんですよ和田。あの気を逆なでするような絶妙なクソガキ感!!アレを演じた後聖人さん、本当に良かった。
本当にイラッとするんですけど、でも彼は彼でまだ短い人生の中で全力で生きていただけ。人のことを想って泣ける男は嫌いにはなれないですよ。マジでムカつくけど。そこがまた最高。
HiGH&LOW THE 戦国
シリーズも長く続いているハイローシリーズの舞台版。戦国て。
そもそもこのシリーズって登場人物がそれぞれの感情と思惑を持って戦うことがメインの要素のひとつ。その点、感情を爆発させるというところでは、生の芝居を目の前で浴びることが出来る舞台の旨味ともマッチはしますよね。
ハイローシリーズの見どころのひとつであるところのアクションも、今作では剣戟に形を変えて派手なエンターテイメントになってます。
シリーズお馴染みのチームごとのテーマソングをいよいよ本人たちが歌う(今までも数例ありましたけど)っていうのもこの形式ならではです。
後はあれですね~、現役の宝塚在籍者の参加ってのは中々すごい。
この男くさい作品に流麗な演者が……?と思いましたけど、蓋開けてみたらもう全く負けてない。流石の一言ですわ……。
湿度の高いじっとりとした感情が天下一品。なんなら歌唱1秒で即乃伎国沼に落ちる音がした。あれはマズい。
今月ほんまに全然見に行けてなくてなんでやろなぁと思ったけど酒飲む用事が異常に多かったんだわな。
かなり見れてないタイトルもあるし見たいタイトルもあるしなのでがんばります。