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2024年 12月 みたもの
今年ももう終わり、早いですね……。
月ごとにこの感想記事も書いてるので総括でも書きたいところなんですけど中々時間が取れそうになく……部屋の片づけしなきゃなんですよね……。
それはともかく今月も見たいものいっぱいあったんですけどあんまり見に行けず、少し少なめですが書いていきます
劇場総集編幻日のヨハネ - SUNSHINE in the MIRROR -
まさか総集編なんてやるとは、というのが正直なところ。結局次の展開とかが発表されたわけではないので……。
私はそもそも現実のヨハネのTVアニメだいだい大好きですし特典の色紙はめっちゃいいので全部揃えたいくらいなのですが、流石に1回だけ観に行ってます。
中身とは言えばまぁ普通にTV版の再編なんですけど、ただ12話をカットして並べたってわけではなくてしっかり1本の作品として考えられて再構成されてるなというのを感じて実はかなり好印象持ってます。
テンポとか尺のことを考慮してか、3話のパートが後回しになってて全体的にすごいよくまとまってたなと。
こんなの正直新規さんが見に来るとは思えないんですけど、初見に優しい構成になってて丁寧な仕事だな~~~って思ってます。90分とかなので布教するならこっちのほうがいいかもしれません。
エンディングでの新録が少しだけあったんですけどそれが本当に好きでね……。私がずっとこの作品が好きだった理由でもある「自分が変わり、見方が変われば同じはずの景色が輝いて見える」テーマについて、改めてヨハネとライラプスが言及してくれたのがうれしくて。
言葉にするのも無粋かなとも思いかねない部分ではあるんですけど、TV放送から時間も経っていますし実際その台詞が吹き込まれたのを目の当たりにするとつい目頭が熱くね、なってしまったので。
贔屓目なのは承知ですが、意義のある良い総集編だったのではないでしょうか。もし幻日のヨハネに2ミリくらい興味がある方はこちら、おススメです。
舞台「アサルトリリィ・イルマ女子美術高校」-The Bond with the White Rose-
例によってアサリ舞台。都合合わず配信視聴ですが。
時間軸はまた少し前公演から遡りルドビコ崩壊の時間軸となっており、把握するのが大変なのはご愛敬。
やっぱり美夜受が好きだな……登場一番「頭沸いてるんじゃないですのぉ!!??」は分かってても笑っちゃう。今回改めて思ったんですけど美夜受があの性格でめっちゃ小柄なの本当にかわいい。狂ってしまう。
前回から羽来ちゃんもめっちゃかわいくて好きなんですけれど、羽来ちゃんと美夜受が並んだときの身長差が可愛すぎてゲロ吐きそう。
ここが舞台版の妙というか。ここのふたりって原作設定上は身長一緒なんですけど舞台版だと演者の関係でこういう一味違う美味しいポイントがあるんですよね。実写化によるイメージの違いが受け入れられない気持ちも凄い分かりますけど、メディアミックスにおける旨味のひとつとして結構こういうポイント好き。
相変わらず板の上に立ってる人数が異常に多いのでちょっとお腹いっぱいになってしまいつつ新キャラまで出て来ちゃってもう追っかけるの大変ではあるのは否めませんが、次作も楽しみ。
TOMORI KUSUNOKI BIRTHDAY LIVE 2024 -灯路-
毎年恒例、楠木ともりさんのバースデーライブ。彼女のファンになってからは毎年参加しているので今年も当然参加。
5thEP「吐露」を引っ提げてのライブという形になっております。
毎回彼女のライブは彼女の個性的な色をよく表した素敵なものでありますが、今回も違わず吸い込まれるような公演でございました。
5thEPが全体的に「表現者 楠木ともり」の内面を痛々しいまでにさらけ出したような楽曲が収録されていることもあり、ライブのセットリストもそのテーマを色濃く反映されていたようなものだったなと思います。
ライブの再序盤でまず披露された「ロマンロン」は個人的に大好きな曲でブチ上がったのは勿論なのですが、その終盤に背中のモニターに煌々と浮かび上がったライブタイトルである灯路のネオンを見た瞬間私は思ったんですね。「これ、映画のオープニング演出だ!!!」と。
まさにその感覚は恐らく遠からずだったと思います。今回のライブは「楠木ともり」というひとつの映画が上映中されるような構成になっており、MCが挟まることも少なくアーティスト・楠木ともりが生きてきた道のり。つまり「灯路」が彼女の作り上げた作品をもって表現され尽くされた、そんなひとつの作品だったのだと私は感じました。
さらに先へ歩を進める彼女の「灯路」を、まだまだ見届けていたいもそう思ってしまう。素敵なライブでした...…。
はたらく細胞
一番初めに予告が公開されたときの佐藤健でとりあえず見ることを決めた出お馴染みはたらく細胞。
原作はほんの少し、Twitterで流れてきたどっかの1話くらいは読んでいて、どういう漫画なのかくらいは知っているくらいの状態。
だもんで原作再現度合いがどうこうという目線ではあまり大きなことは言えないんですけど、これは結構再現頑張ってたんじゃないですかね? と思うんですけどどうなんでしょう。少なくとも中途半端な映像づくりはしてないので、心置きなく「はたらく細胞」ワールドに身を落とすことが出来るのがまず一点、実写化映画としては堅実です。元々がたぶんストーリーテリング系の作品ではないので、物語は味付け程度と言ったような感じでしょうか。いや、それにしてはガチ輪廻転生の関係性とかいう結構センシティブなオチつけてましたけど。あのオチ、平成のオタクとしては凄い好きです。
そしてその世界を映像として作り上げるためにしっかりと金と手間を使って、贅沢な画面を演出する。っていうのが個人的にすご~~~く評価が高い!! ちょろっとインタビュー見たんですが、実際それなりにかかっているらしいです。
邦画って基本的に製作費低いので、こうやってお金かけたものがしっかりと楽しめるエンタメとして出されるのうれしいんですよ。こういうものが売れる世界であってほしい。正しく金がかかっている映画が大好きなので。
あとはもうとにかく役者を強く魅せるのが上手いというところ。
監督が「翔んで埼玉」などを撮っている方なわけですけど、役とキャラクターのシナジーを高めることがすごい上手な作品を撮っているなぁという印象あります。
特に私なんかは役者好きの畑の人間なので、ああいう映像を見せられると弱い。カッコいいんだ松本若菜がよ……。
堅実なエンタメ映画! 特に邦アクション好きな人は結構おススメ。
劇場版 ドクターX FINAL
言わずと知れた医療系ドラマの人気シリーズの一応の完結編。
私もそんなしっかりと追っていたわけではないですけどちょいちょいと見ておりまして、直前期の7期がすごい好きなのもあり楽しみにしてましたね。
内容としては基本的にはいつものドクターX。ただし、今までそんなには明かされていなかった未知子と晶のふたりのドクターXのオリジンの話が展開されました。
長くやっているシリーズで、これを語ったらもう物語の幕を引くでしょうというところを克明に描写する形となっております。有名なキメ台詞「私、失敗しないので」のバックボーンを描くっていうところで、今までのシリーズの重みも相まって感慨深いというかなんというか。
例によって「いやこれはどうなんだ...…」みたいな突っ込みどころは置いておきつつ、楽しめました。
レギュラーキャラもそうですけど、ゲストキャラとして綾野剛が少しだけ出てきまして。それがこの上なく穏やかで優しい男なんですけれどもむしろその点が大変官能的で人を狂わせてしまうので、綾野剛 同好の志 諸君におきましては配信が始まってからでいいので是非見ていただきたい。
あとアレですね、一番良かったのはエンディングなんですけど。
回顧録のようにこれまでの10年間のシリーズの場面写が流れるエンディングだったわけですが、私がドクターXで一番好きなキャラクターであるところのナースXが写ったのでもうそれだけで500点満点です。
クレイヴン・ザ・ハンター
ソニーが展開する世界観共有シリーズの一本。ヴェノムから連なる、スパイダーマンの宿敵をフィーチャーして作り上げられたこのシリーズの最新作となっております。
まずこの予告ですよ、本当に楽しみにしてたんですこれ私。とにかくクレイヴンというヴィランの圧倒的な完成度に度肝抜かれませんかこれ。キービジュアルの仕上がりがまさにコミックからそのまま抜け出してきたかのよう。
そんで実際見てみてもその期待全く裏切られず。
アーロン・テイラー=ジョンソンがま~~~~カッコいいことカッコいいこと!!!
強靭な肉体と、目的のために手段を選ばずその場にあるものを全て利用してターゲットを屠るその真に迫った覚悟。ダークヒーローかくあるべしといった要素がふんだんに盛り込まれた映像に拍手を送りたい。
ストーリーとしては当然ながらかなりクレイヴン=セルゲイが中心。彼が父との確執に決着をつけ、そして弟との関係の変化が訪れる...…というところで一旦の終幕を迎える訳です。なのでそこの人間関係にギュンとフォーカスをしているので、ヒロインみたいなポジションにいるカリプソの掘り下げが少ないところだけはちょっと気になったかな? かなり重要な立ち位置のキャラクターのはずなのに途中からセルゲイと家族の話になるから結構蚊帳の外っぽくなってしまいましてね...…彼女の活躍ももうちょっと見たかったかもというかんじ。
なので!!!なので!!!
弟ディミトリとのあれやこれやも含めて!!次の展開を楽しみにしてるんですよ!!!!!
あんまりじゃないか...…...…
こんなにちゃんとしてるのに、クレイヴンの興行マーベル映画最低らしいじゃんしかも。哀しいよ私は...…。手遅れだったっていうのか...…...…。
仕上がりどうこうじゃないもう期待されてないって意味でこういう数字が出てしまったんでしょうけどね...…。面白いと思うんだけどなぁクレイヴンは...…...…。そういう流れが出来ちゃってると復活かなり難しそうだなぁ。哀しい。たのむみんな正月休みに見に行ってくれ。
ということで今月分はここまで!!!
今年も素晴らしい作品がいっぱいで楽しい一年でした。来年もいろんな物語に出会えることを願って。