【車遍歴 13台目】
フォード マスタング 2012年後期モデル
5L V8 白
僕らの世代で車好きなら「ブリット」は見ているはず。
幼い頃に刷り込まれたマスタングへの憧れは、ずっと胸の奥でくすぶって
いたのです。
68のマスタングは当然、買えるはずもなく。
2000年代初頭のマスタングは、大ダサ車になってしまい、
見るのすら悲しい。
で、2006年に昔のデザインイメージに戻してくれたのはいいものの、
僕的には、いまいちしっくり来てなかったのです。
で、暫くマスタングのことを忘れていたのですが
2012年モデルの後期型ですよ。
これが僕的にバッチリ来たのです。
(翌年、ブタ顔にマイチェンされる直前で12後期モデルはそもそも生産数が少なく、ヒジョーにタマ数が少ない)
「白馬に乗った若者」はカッコいいけど、
「白馬に乗ったおじさん」はかの国の総書記様に似てしまう
という懸念もなんのその。
千葉の海沿い、びゅんびゅん浜風が吹き付けるディーラーで
運良く手に入れる事が出来たのです。
はい、最高です
踏むとお尻をふっちゃう荒々しいパワー
鷹揚なステアリングフィール
下腹に響くエンジン音
無骨な内装
何千キロ走っても大丈夫そうな肉厚のシート
乗っているだけで、アメリカ横断ウルトラドライブ気分になれました。
年に一度くらい、同じマスタングに遭遇すると
走りながら挨拶を交わしたりできるのも嬉しかったり。
買ってすぐフォードが日本撤退して、件のディーラーが潰れたり
構造上の問題で車検と、保険でやたら手間取るという、
ちょっと笑えない事はあったものの、
そんな事はどうでも良い、というくらい素晴らしい車でした。
合流や車線変更って、ポルシェだと瞬間移動したんか?って言う感覚に
なりますが、
マスタングは踏んで、気持ちの良い間があってから、グワッと走り込んでいく感覚があって、神経質にならないドライブが楽しめるのです。
いい意味でアメリカンな車でした。
しかし、東京の道路には全く合いません。
車幅が1880とそもそもワイドボディ。
タイヤが太いので、フェンダーがどえらいでかい。
で、運転席からの横幅の見切れが、むちゃくちゃ悪い。
246とかでも、車線いっぱいで走ってる感じ。
もしかしてはみ出してないですよね?
ビルの駐車場など、自動開閉式の入り口でチケットを
取らなきゃいけないところなんか最悪。
ギッチギチw
僕の運転が下手なせいもあるのでしょうが
マスタングが
「ヘイ!オレはこんなちっこい道走る気ないぜ!!」
と、いななく。
野生馬(=mustang)を乗りこなすのは大変なのです。