ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022に参加してきた
人生でライブには多少行った経験はあるものの、いわゆるフェスというものには参加したことがなかった。
「自分があまり聴いたことのないバンドのライブに行ってもねぇ…?」みたいなところがあったのと、どことなく恐怖感みたいなのもあった。(クラブ怖いみたいなイメージに近いかも)
ただ、色々と縁があり今回は「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022」に参加してきたので、初フェス参加の人間が初心者なりにどういう感じに過ごしたのかを残しておきたい。
ちなみに参加したのは12日(金)、惜しくも台風の影響で13日(土)の開催が中止となったことで事実上の最終日となった日です。
準備
一日中外にいるということと最近非常に暑いこともあって服装など色々調べたり準備をしました。
ただ、軽装ではいたかったので基本ボディバッグ一つです。
ちなみに最近帽子を被ったりしたのもフェスの準備だったということもあります。
いわゆるフェスで想像し易い格好と熱中症対策という感じでした。
全く知らなかったのですが各所で給水スポット兼手洗場が用意されていたので水分補給には困りませんでした。
日焼け対策にパーカーを着ようと思っていたのですが結局暑くて着ないで終わってしまいました。
もし日焼け対策するなら下半身同様スポーツ用のものを着るべきでしたね。(日焼け止めしてても結局腕は焼けました)
マスクは最初ユニクロのエアリズムのものを着けていたのですが、公式でも不織布マスク推奨ということで、到着してから一応予備で持っていた不織布マスクに変えました。
当日の動き
見てみたいアーティストが多かったのもあり、HILLSIDEとPARKは結局一度も足を運べませんでした。
そこだけちょっと残念。
あとは各アーティストを見た感想とかをつらつらと…。
モーニング娘。'22
10:00頃に会場に到着し、距離的にも一番近かったのでまず足を運んでみました。
まだどんな感じなのかも分からないままでしたが徐々に人が集まってきて渋谷さんの挨拶のくだりを終えて開始。
モーニング娘。自体は世代なのですが、当然ながら当時のメンバーはいないので今のモーニング娘。の活動は全く追えていない状態でしたが、どの曲もパワフルで良かったのと、その中に間違いなく当時から受け継がれているモーニング娘。らしさみたいなものが感じられて曲を調べたくなりました!
とはいえ、アンセム的に誰でも知ってる曲が聴けたら嬉しいな~と思っていたら「LOVEマシーン」と「恋愛レボリューション21」が聴けてテンションが上がり、ここで身体のスイッチが入ったような気がします。
世代は違えどモーニング娘。のパフォーマンスを初めて生で見れたのは良かった。
感覚ピエロ
実はタイムテーブルを適当にしかチェックしていなかったので知っている曲などもあったので足を運んでみたのですが、代打出演だったんですね…。
変な意味は無いんですが、歌声からの想像より結構チャラい雰囲気で驚きました。
楽曲のノリは全体的に好みで、こういうライブでのロックバンドの煽りとか曲を知らなくても「あ、好きだな~!」って一緒にのっていける楽曲がやっぱり良い。
実力でここに立ってるわけではないから今度は実力で立てるようにしたいという気持ちと、それでも続けていたらこんな景色が見えることもあるというMCがすごく真っ直ぐで良かったです。
軽く朝食は食べていたものの空腹感+熱中症や脱水症状への対策も踏まえて早めにご飯を摂取。
「カロリーが足りてない…!」という感じで食事していたので筋トレの成果が出てます。
女王蜂
一度パフォーマンスが観てみたかったんですよね。
バンドの雰囲気もすごく独特だったのですが、アヴちゃんの表現力はさすがで、「ほんとに一人か?」みたいな気持ちになることが多かったです。
超アゲアゲな曲に乗ってテンションを上げていくようなタイプではなかったのですが、なんかすごかったみたいな感想に集約されそう。
Fear, and Loathing in Las Vegas
ラスベガスの曲は多くは知らないのですが、バンドの方向性は概ね把握していたのでそれを楽しみにしていました。
結果、最初から最後まで期待以上のパフォーマンスが観れて良かった。
直前の女王蜂との落差などもありますが、自分自身は聞き入るタイプのようなライブよりは飛び跳ねたりするようなタイプのライブがその場にいるという意味でも一番ライブらしく感じられて好きなんだなぁと改めて思い出すことができました。
よくわかんないダンスとかも含めて一体感が最高です。
この後にホントは「きゃりーぱみゅぱみゅ」や「OKAMOTO'S」も観てみたかったのですが、ラスベガスで体力が一回尽きてしまったので再び食事休憩。
丁度その頃に一度仕事の連絡が来たのでその対応などやってました。仕事から離れることはできない。
ONE OK ROCK
今日これが目当てという人もかなりいたんじゃないでしょうか。
これまでとは比較にならないレベルの人が詰め込まれていて本当にすごかった。
「フェスで見かける上空写真みたいなやつの実際の状況ってこんな感じか…」となっていました。
ワンオクは人気なのは十分知っているものの実は曲を殆ど知らない。
そんな感じで群衆に揉まれていたのですが、パワーで押し切られた感じがしますね。
曲にノれないとかそういうのを超えてこっちも「すげー!」ってなっていました。
途中、Official髭男dismの藤原さんがゲスト登場で会場が沸きましたし、本人も引けを取らない歌唱力で歌ウマの祭典が開催されておりました。
Cocco
実は早起きして来ていたこととワンオクで力尽き、午後もいい時間帯になってきたのでステージ近辺にはいたのですが遠目で座って若干船を漕ぎながら鑑賞していました。
そのせいかあまり記憶が定かではないものの、パワフルな歌声が気持ちよかったです。
座りながらぼーっとライブを眺めるのもフェスっぽくて体験としては非常に有意義でした。
さすがにソロ参戦で眠るのは怖かったのでしばらくゆったりして回復に努めていましたが、こういうとこで寝るのも楽しそうですね…。
HYDE
観ようと思っていたものの疲れも出始めていたので体力を温存しておこうと思ってビールを飲み始めた矢先、少し遠くの方から「かわいた風を~」と聞こえ始め、「それを歌うなら話は違う!」と急いで行きました。
ワンオクも多かったですがHYDEも多かった。
次に行く予定のオーラルまでの導線を作るために移動しながらポジション取りをしていたところ、ゲストにMY FIRST STORYのhiroが登場し会場が沸き、更にGLAMOROUS SKYを二人で披露して自分は立ち止まって腕を振り始めました。
それはそれとして、こう話はたまに見かけるのですがHYDEの人間としてのポテンシャル高すぎませんか…?
顔が良いのは当然ですが、機材ぶっ壊して回ったり、突然ドラムの上に寝たり立ったりしたり、そんな破天荒なことをしつつもMCだと茶目っ気がある感じというかビジュアル系バンドらしからぬ親しみやすさを非常に感じました。
自分の中では特別好き嫌いもなく良い曲もたくさんあって知ってるアーティストくらいだったのですが、すごく好きになりました。
THE ORAL CIGARETTES
今回ラスベガスとともにかなり楽しみにしていたバンドです。
相変わらず曲は多くは知らないのですが、数少ない知っている曲がことごとく好きだったのでどんなパフォーマンスをするのか期待してました。
ただ、当日迎えるまで「え、もしかしてめっちゃくちゃ人気のバンドか…?」ってくらい情報を見ていなかったので驚きました。(当日バンドT着てる人が当然多いのですが、ワンオクとオーラルがかなり目立っていた気がします。)
夕方の涼しく少し暗くなってきてみんな身体が温まっているのである種一番美味しい時間帯、めちゃくちゃ人が集まっていました。
どの曲もかなり上がる曲でしたし、ボーカルの山中さんのキャラが良かった。
別に悪い意味は無いのですが、関西出身のバンドっぽく関西弁が目立つ+めちゃくちゃチャラい格好だったので新喜劇に出てくる気前のいいチンピラって感じでした。
そこに下品さみたいなのはなく、すごくノリの良さを感じる話し方で正直すごく好き。
かなり自分の肌に合う楽曲が多く、尚且つライブのノリもめちゃくちゃ自分好みでした。
途中、「BLACK MEMORY」に先程メインステージにいたHYDEがゲストボーカルで参戦して沸き、そこからアンセムと言える「狂乱 Hey Kids!!」に入って暴れやすかったですね…超飛びました…。
途中にあった「Naked」がかなりライブ映えする曲で今のお気に入りです。(サビのキレと合いの手の入れやすさがほんとに良い…)
UVERworld
5日目が中止になり実質的な大トリになり、ステージの人数がこれまた大変なことになっていました。
暗いのでどれくらいの密度なのか分からないのですが少なくともワンオクとUVERのどちらかがトップでしょう。
UVERもそんなに知らず普通に格好良いバンドくらいのイメージでいたところパワフルな歌唱もそうですが、全体的にメッセージ性がかなり強いバンドだったんだなぁと思いました。
抽象的に示すタイプの歌詞とかではなく、語りなども含めてかなり分かりやすくメッセージを楽曲に込めるタイプで新しい一面を見た気がします。
この頃には一日中本気で楽しんでいたせいか手のひらが痛くなっていて拍手するのもちょっと大変だったのですが、それでもバンド性とかも含めてトリっぽいなぁという感じです。
最後は新曲+花火も上がってフィナーレ感!
スマホのライトを使って光の海を作るやつをやってみたかったのでできてよかった。
DJ和
本筋は終わりましたがDJライブも楽しみにしていました。
帰り始める人も多い中、1m間隔くらいでまばらに各々好き勝手やっている感じ。
DJの強いところって色んなバンドのアンセムをバンバン出して盛り上げまくれるってことだと思うのですが、まさにそれが炸裂していました。
しかも周りに人がそんなにいないので思い思いに飛び跳ねようが踊ろうが全然OK
途中「ultra soul」がかかったときは気持ちよかった。
いつもどういうセトリを組んでいるのか分からないのですが、今回は翌日のアーティストたちの楽曲を中心にしつつ組まれていました。
あいにく、その翌日が無いのですがそれでもちょっと嬉しくなっちゃいますね。
色々と進んでいく中で「secret base」がかかって夏の終わりを感じてエモくなり、欠席が予定していた桑田佳祐チョイスで「真夏の果実」がかかったときはみんな座って聴いていたのも夏フェスっぽい体験の1ページになりました。(星は見えませんでしたが、芝生で転がっていました)
そして最後に「波乗りジョニー」がかかり〆になります。
実際最終日が開催されていれば本当にそれで終わったと思うので非常に残念ですが、自分のフェスはちゃんと波乗りジョニーで終わりました。
そこから会場を脱出して駅に行くのですが、人が多すぎて30分くらいかかりました。
感想
めっっっっっちゃくちゃ楽しかったです。
ちなみに個人的に一番楽しめたのは「THE ORAL CIGARETTES」で帰ってからベストと最新のアルバムを購入しました。
丁度オーラルのMCでも言っていましたがフェスだからこそ出会えた感じがするので、今後フェス以外でのライブも一度足を運んでみたいです。素敵な出会いでした。
ちなみに今回はソロ参戦で楽しめるか若干の不安がありましたが、むしろ自分は一人の方が楽しめるような気がしました。
もちろん見たいバンドも行動スケジュールも同じみたいな人が一緒なら更に楽しめると思うのですが実際のところそれはなかなか難しいと思っていて、「行く予定だったけど今はゆっくりしたいからいいかな…」みたいなことが起きたときにやっぱり一人だと身軽です。
そもそもライブはバンド対自分の個人戦なので何人といっても楽しめるかどうかは自分次第なんですよね。(なので普段のライブも映画とかも基本一人で行きたい)
複数人で行くことの真価が発揮するのはライブが終わったあとの時間だと思っていて、感想戦や次どうなるかな!?みたいなことを話せるのが良いと思う。
なので、一番は複数人で参加して各自バラバラで観て被ったときだけ一緒にいるとかですかね…。
あまりにもソロ参加の卑屈な感想を述べてしまいましたが、それは置いといて本当に楽しかったです。
観たかったバンドも他にあったのですが、その取捨選択も含めて楽しくてこんなことならもっと早く夏フェスに参加しておけばよかったと思ったくらい。
ただ、このフェス複数日開催なので連日参加するような人たちはどんな体力しているんだろうとは思います。
明日もあるからセーブしよう、みたいな感じだと120%楽しめるか不安なので一日が限界かも…。
もし無事に来年も開催されたら是非また参加してみたいです。
夏の楽しみがまた増えた気がします。
また来年~!