眼鏡店での笑顔パターン
フライパンを買わずに眼鏡を作った。
眼鏡店で眼鏡を試着するときに店員さんに背後から、じっと見守られる感じがとっても苦手だ。
僕は眼鏡を試着する時に、鏡の前で
①『普通の顔』
②『やや険しい顔』
③『ちょっぴり、はにかんだ顔』
④『全てを脱ぎ捨てて夏の砂浜を駆け出す時の、はじける笑顔』
と、少なくとも4パターンの顔で試着したいと思っている。
いや、それが絶対に普通だと思う。
しかし!その4パターンの顔で鏡を覗く僕を背後から店員さんに見守られると、めちゃくちゃに恥ずかしくなるのだ。
しかも『このブランドはハリウッド俳優の〇〇が愛用しているんですよ』
とか背後からの身の毛もよだつ余計な情報によって、店員さんとのギクシャク度は極限に達する。
それは、臆病な野うさぎを悲しめるに相応しい残酷なセリフだ。
という事でして結果この世には
⑤『ぎこちなく引きつった笑顔』
のみでの試着を余儀なくされる眼鏡店もあるのである。
そして本日、近所で満開の桜の下『くったくのない笑顔』の子供達を羨ましく思うのであった。
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