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酒蔵の郷土食山うに漬け

実家の小林家に帰ったら、春まである筈の『山うに漬け』の製品在庫がすっかり売り切れていた。

そして今、猛烈な感動に打ち震えている。

何故って残りの1個を味見して驚いた。
3カ月経って明らかに旨さが倍増しているのだ。

酒粕が足を踏み鳴らして拍手喝采している。
心地よい辛みが喉ちんこをパンチングする。
舌の味蕾がそそり立って歓喜に沸いている。

これが熟成の力。
これが菌の調和。
そしてこれが『山うに』なのだ。

これは断じて宣伝ではない。
どちらかというと自慢だ。

だって似たような味が、この世にないんだもん。だって母ちゃんもそう言ってたし。

どうしよう、落ち着け自分。
来年僕はインドの狂虎と化し、頭にターバンを巻き、サーベルを咥え、山うに片手に風を吹かし、嵐を呼ぶのだ。

決めた、決めました。
お正月三ヶ日の予定を全部キャンセルして、
オラ、山うにさ詰めるだ!

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