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発酵さぎょうの始まり

発酵さぎょうの内装が完成した。

日本酒と伝統発酵食の相性の魅力を、一方的に押し付ける形態に決めた。

毎日お友達をお招きしてオープンの練習をしている。

この1カ月、準備のあれこれに追われすぎて時間の流れが早すぎた。

これまでの身体の心配も、人との関係も、諸々の後悔や不安も嘘のように忘れた。

これらに思い悩むのは僕が単に暇だったからなのだ。

危ないところだった。
こんな重大な発見を死ぬ前に知ることができてよかった。

納豆についてくるカラシだけが、みるみる溜まってコップから溢れる悩み。

増え続ける綿棒の円筒プラケースをペン立て以外に未だ再活用できていない悩み。

新しい目標に夢中で邁進すると、そんな悩みはどうでもよくなる。

それにしても同じ時間の浪費なら、もうちょっとマシなことで悩めばよかった。

カウンターが北海道の故郷から運ばれて
ガスが開通し
厨房設備も搬入された

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