琵琶湖とニゴロブナ
滋賀県マキノ駅から徒歩で20分。天明四年(1784)から鮒鮓を作り続ける『魚治ーうおじ-)』さんから、ご丁寧な説明を頂いた。
鮒鮓は、そもそも田んぼで繁殖した鮒を発酵保存して冬場の貴重なタンパク源にする知恵。
ニゴロブナに限らずにモロコ、ハスの子、鮎、ハヤ、ドジョウなども熟鮓にする事があるらしい。
同時に子供が風邪をひいた時、胃腸の調子が悪い時に、母乳の出をよくするために鮒鮓を『薬食い』する習慣があったというのだ。
帰り道。
それにしても、このマキノでの琵琶湖は、ため息が出るほど美しく、一際透き通って見える。
僕は『にごろぶな』が、すっかり獲れなくなった今『ふなずし文化』を守る術をマキノの琵琶湖と一緒にぼんやり想像してみる。
①例えば、ご当地アイドル『マキノびわ子』を育てるとか。
②ゆるキャラ『ふなずっしー』を引き下げてキャンペーンを展開するとか。
③鮒鮓バラエティ『にごろ!食べごろ!笑いごろ!』の番組製作とか、とか。
・・・考えたら③に至っては、ピン!とくる人自体がすでに絶滅寸前であった。
(電線マンとか、しらけ鳥とか唄ったなー)