音声合成 こんなところで実用中 パート2 プロダクト編
前回、色々なところで活躍してるぞ、音声合成!ということで、あれこれを説明してきました。
今回は、プロダクト編。どんな音声合成利用製品があるのでしょうか。
家電製品
実は、しゃべる家電製品、というのもあるのです。
といっても、炊飯器が「おはようございます、今日は寒いから柔らかめがいいっすよ」とかフランクに話しかけてくるわけではありません。
操作ボタンを音声で教えてくれる
電話機などは、プッシュボタンの数字を言ってくれる。
などなど、実用的です。
高齢化社会で、小さい文字を読むのが大変になってきた人にとって、今押したのが正しかったのか?というのが分かったりします。
また、視覚に障害がある人が安全に使えることになったりします。パナソニックの電磁調理器などはまさにそれ。
視覚に障害が無くても、将来老眼になるかもしれない。また、外国人など、簡単な日本語が分かれば、小さい漢字の表示を読まなくてもいい。
今後、ますます発展してくると思います。
でも、もっと面白い世の中に
実用は素晴らしい。でも、せっかく声が出るなら、その声に合わせて人格もくっつけたら?
見てないとさぼるルンバが「あ、見つかった!」
掃除機が時々「あー、絶対今やばいの吸った…」
電気ポットが「またカップ麺?野菜も食わなあかんで」
などなど。
オプションで、
・口うるさいけど愛情あふれるオカンタイプ
・一人暮らしの弟の部屋に転げ込むやんちゃな姉タイプ
・芯の強い執事タイプの若者が自堕落な生活を叱る
など。さらに、お金を払うとコンテンツとして人格が買える、など。
やかましい部屋になってにぎやかです。
おもちゃ
これはもう。普通にありますね。
他にも色々ありますが、この領域は、家電で私が妄想したような、「人格」を感じさせる使い方。
こういうところから、少しずつ普及していくのかもしれません。
また、普及の一つの理由は、やはりCPU性能が上がったこと。
エレ物と言われる玩具も、搭載されるCPUがだんだん高性能になってきました。
安くて速いCPUの恩恵です。
スマートスピーカー
siri、アレクサ、手と顔が付いてますがpepperも基本は同じ。
音声認識とうまく組み合わせて対話ができる形。
完全に人格が向こう側に見えます。
(作り手なので、私は設計者が見えてしまいますが・・・)
これらの存在は、「音声合成です」という説明なしに、いきなりサービスとして入り込んできました。そんなもんです。
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スクリーンリーダー
これこそ、視覚障害者の力強いツール。
PCの画面にある情報を、音声で読み上げてくれます。
フォルダ名、フォルダの中のファイル名、ファイルを開けてその中のテキスト。
同様に、メーラーを開けてメールを読むことも。
テキストベースの仕事はかなりこなせることになります。
また、PCだけでなく、皆さんがお持ちのスマホにも、既に読み上げモードは入っています。
アクセシビリティ、というメニューから入ると、タップしたアイコンを1回目は読み上げ、2回目に実行、といった方法で、目が見えない友人もLINEを使いこなしたりしてます。
筑波大学ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンター
こんな感じで、我々の生活の様々な面で入り込んできた音声合成。
次は、さらなる活用、ということになるフェーズと考え、現在、音声合成を主体としたビジネスを構築中。
企画はできあがり、事業計画を作っています。
ぜひ、ごいっしょしたい!という方、ご連絡下さい!