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スタジアムのトイレの並び列を見て設計者は「失敗」と考えないのかな。

タイトル画像:人がたくさん並んでるイラスト

スタジアムに最近行けてませんが、かつては毎週どこかに出かけてました。

試合を楽しむだけではなく、道中もスタジアムの雰囲気もスタジアムグルメも楽しみ。

そんな中で必ず使うのはトイレ。

自分は男性トイレを使いますが、しばしば目にする女性トイレの長蛇の列。

いつもこの風景見てもやもやしてます。

滞在する施設に不可欠な設備

長い時間、サービスを楽しんでもらう施設にあるトイレは、その利用も含めて利便性を高くする必要があります。

スタジアムだけでなく、駅の改札内も同じ。大きい駅ではショッピング施設やカフェなども充実して、滞在を前提としています。

でも実態は、長蛇の列。

これをみるたび、日本の社会でトイレの地位が低いな、と感じてます。海外ではレストルーム、という表現もされる場所。でも日本では、まだその機能も昔の感覚なんでしょうか。

いや、快適性の議論以前です!

足りないのです。数が!

よく行くスタジアムは2000年以降の建築で、女子トイレの数が多い、とされてますが、毎度行列になっています。

対して男子トイレ。こちらも行列になりますが、その長さが違う。

この時点で、「設定された数をミスった」ことになるのですが。

新国立競技場は?

発表されてる数字です。

旧国立:
男→529
女→271

新国立
男→1027
女→933
オールジェンダー→16

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画像:旧国立と新国立の設備の比較表

この時点でおかしいことに気づくでしょうか?

女子トイレの数が男子トイレより少ない。

一般に利用時間の長さから、女子トイレは男子トイレの5倍あって釣り合う、という計算もあります。5倍でないとしても、多く必要なのは間違いない。

今作るのにこの数で、おかしいと思わない設計者って誰だ、と。

少なくとも、VIPルームしか使わない設計者なら、下々のものが使うトイレの行列を知らないのかもしれません。

世の中、男女どっちかを使うとしたら普通、半々の人数がいるわけなので、すぐにこの数字のおかしさは分かると思うんですが…

ゲーム屋から見た不具合1 想定力の不足

ゲーム開発や、一般サービスを開発してる目で見ると、まずどのスタジアムでも女性が長いトイレ待ちをしてる事をご存じないな、と。

実際行ったことが無いからしょうがない、とは言ってはいけません。

ゲーム屋は戦争に行ったことも、サッカーのピッチに立ったことも、動物しか住んで無い森に住んだこともありません。

徹底的に想像して調べて資料集めて、快適を設計するのです。

しかも、今回は架空のフィールドの話ではない。どこのスタジアムでもいつも問題になってること。

ゲーム屋から見た不具合2 普通に勉強不足

こんなの、ちょっとスタジアム行ったことがある人に聞けばすぐわかること。なんなら、出かければいい。

勉強してないか、してたなら知っててこうなってる、ということ。

提供物が、木材使ってすごいでしょう、キレイでしょう、でもトイレは我慢してくださいね、というものになってる事の恥ずかしさ。しかも予算が無くて、と言うことでは無い。めちゃくちゃ建築費はかかってます。

さらにデバッグ

建築とゲームはもちろん進め方は違います。でも、

机上の検証→スケルトンができたら実地の検証→できあがったら公開前の検証

ということは必須だと思います。もちろん、それぞれの検証で問題が出たら修正を入れます。

これで出すのが普通、という感覚です。もちろん、建築の場合は、修正の範囲はプログラムと違って相当狭くなり、インパクトもあるのでより慎重にすすめるべきでしょう。

この観点で考えると、机上の段階でトイレの数について誰も指摘をしなかったのか、というのが不思議です。

ではどうする?

建築業界版デバッグを開発して、運用すべき、でしょう。

素人が何を言ってるんだ、そんなのやってるよ、という声もあるかもしれません。そのあたりが事実であれば、勉強不足で申し訳ないと謝ります。

でも、トイレの数・・・変ですよ。


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