オリンピック 記憶の振り返りメモ5 ラスト。競技の記憶。この特別なオリンピックで自分が思ったこと。
タイトル画像:オリンピック村の木でできた柵に設置された、木でできた五輪マーク
ここまで、4回、オリンピックで自分が感じたことを記事にしてきました。
他国開催のオリンピックと違い、多くの事前の準備状況も体験できたこと、感染症の影響という従来のオリンピックに無かった要素で、わが国がどのように動いてきたか、などの特別なこと。
それを目撃して、自分は何を思ったのか、というのをホットなうちに記録しておく目的です。
4つの記事は以下です。
オリンピック 記憶の振り返りメモ1 メインスタジアム決定まで。この特別なオリンピックで自分が思ったこと。
オリンピック 記憶の振り返りメモ2 リオ閉会式チームが続投!まで。この特別なオリンピックで自分が思ったこと。
オリンピック 記憶の振り返りメモ3 開閉会式チーム解散まで。この特別なオリンピックで自分が思ったこと。
オリンピック 記憶の振り返りメモ4 様々な担当者の辞任まで。この特別なオリンピックで自分が思ったこと。
いよいよ開幕!
開会式イベントの「日本らしさ」
開会式はどのオリンピックでも、どんなことをやるんだろう?という興味がかなり高いイベントです。自分も、コンテンツ屋のはしくれとして、どういう工夫があるのか、というのは毎度気になります。
さて、東京オリンピック。
既にテンションは低い状態。
あれだけ質の高いリオ五輪の引継ぎイベントを達成したチームを、なんだかよく分からない扱いで逃してしまった電通。さらに、あとを引き継いだ総合演出家がクビになり、直前に小山田圭吾氏が辞任で楽曲差し替え、総合演出を実質行っていた小林賢太郎氏も過去の作品の表現が理由に辞任・・・さらに、一日前に竹中直人氏も出演辞退。
もちろん、一つ一つの出し物については、それぞれ練習もしっかりした事は間違いなく、質も高く、コンセプトもある程度理解できました。
自分が持った結論。
小さく、さらにまとまってない。
一つ一つはそれぞれの担当でしっかりやっているのはもちろん理解します。
その上で。
まず、全てのサイズが小さい。大工の職人を想定した出し物で、木の台がたくさん出てきました。
例えば、これがトラックの内側全体で、リアルタイムに組み合わせて、巨大なやぐらでもできるのかなー、とわくわく。
フラットに並べて、その小さい単位の上で、思い思いのパフォーマンスをする。そして、撤収。
小さい単位の出し物が並行で。どこを見るべきか分かりませんでした。
さらに聖火台もテンポラリでそこに置いてある感じ。第一印象は、これが聖火台だとしたら、かなり小さい仕掛けだなー、ということ。
つまり、標高の低い出し物、という印象です。
さらに、それぞれの出し物が、脈絡なく連続して出てくる。芸能人によるかくし芸大会のような、バラバラ感。
すみません、正直にそのような感想を持ったのです。
まずは、この感想そのものが、「今の日本らしさ」だなー、と。もちろん度重なる変更で、現場の調整、再考の苦労はものすごかったと推測します。それも含めて、起こったことが全て「今の日本を象徴してしまった」という感じ。
中の出し物の日本らしさ、というのは記事にも書いていますが、強烈な印象やメッセージは感じませんでした。
この記事でも、自分の言葉と同じ意味。つぎはぎだらけ、という表現です。
選手入場
こちらも、前に書いた記事で細かく書いているので、今回は簡単に1番言いたいことを。
ゲーム文化から音楽を使っていただいたのはありがたい。ならば国として業界の支援をお願いしたい。
いよいよ試合
ここまで、長々と書いてきて、やっと試合が始りました。
試合を見ながらも色々と考えたことがあったので、ほぼ順番はバラバですが、書き残しておきます。
水泳とバドミントンに見る国内時差
史上最強では?と思うバドミントンの布陣。事前のランキングを見れば、日本人同士の決勝が、各大会で発生して、また日本人ターゲットの変なルールできちゃうのでは?などの心配をしてましたが。
なぜか勝てない。
水泳も似た面を感じました。
事前の評価が全てではありませんが、かなり驚いた種目。
日本開催の良さは時差がない事。
でも、ここで推測しました。
通常の日本での大会開催時間とは異なる時間で本番が組まれてたりしなかったでしょうか?
針の穴を通すような緻密なコンディション調整を必要とする人たち。ひょっとして、国内で時差にやられたりしたのでは?
新たな概念、国内時差。
という推測。
結果を見れば、やっぱりもったいない感はあります。もっと期待値は高かったのかな、と。
カヌーのスラローム、競技場場に驚き
渓流の中のポールに触らないよう、時に流れに逆らってコースが決められてるカヌーのスラローム。
今回、かなり驚きました。
フラットなところに、超流れるプールを作り、そこで競技。
これこそ、都市型オリンピックの具現化!とかなり驚いた施設の一つ。
記事によると今後も活用されそうです。
ストリート系種目
よくわからん、という種目です。
何がわからないかと言えば採点基準。
早くゴールした人が勝ち、みたいな単純なものではないので、驚けるポイントがよく分からんのです。
でも。
昔そう思っていたフィギュアスケートが、採点基準を上手いこと可視化してくれたおかげで、急に楽しく見られるようになった。
これらの競技でも、そんな工夫してくれると嬉しい。
びっくり!フェンシング!?
太田会長が現役時代に銀メダル取った時に、本当に驚きましたが!
いつのまにかそんなことになってるの?という成績。
実は密かに、日本に向いてるスポーツじゃないかなーと思ってたので、ひょっとしたら今後も好成績が期待できるかも、と。
向いてるポイントは以下。
・狭いところでもコートを作れる
・敏捷性がものを言う
・機械が壊れても誰かが直せる
もちろん、手足の長さなどはありますが、通勤電車や、小さい家などで身のこなし方は身に付いてます。ここは嘘ですけど。
柔道、日本らしさが有利に
攻撃姿勢、みたいなポイントが減り、投げた、投げたけど惜しい、の2通りになった事で、一撃必殺の技を持つ日本人が好成績になったのかな、と。
ごちゃごちゃしながら、絶対そんなタイミングで投げられるわけないじゃん、というアクションでポイントを稼ぐ、みたいな試合がつまらなかったので、今回はかなりの試合を見ました。
この基準であれば、技に磨きをかける日本は強いですよ。
野球
サッカー馬鹿なので、野球にあんまり活躍されてもなー、と思いながら、つい応援してしまう。
国を背負った闘い、という事なんでしょう。
ソフトボール
確かに独特すぎるスポーツ。本来なら飛ばない、遅い、という基準で作られた競技なのに、凄まじい進化で、プロ野球の選手が打てないような速球が飛び交います。
普及してる国が増えないと、継続的な正式競技にならないだろうな。
それにしても上野選手。相手投手も前の決勝と同じ。
前回大会からこんなに時間が空いて、また金と銀。連続で種目になってたらメダルがいくつ取れたんだろう。
ゴルフ
再現性が低い競技なので、一回の勝負ではランキング通りにはならないだろうと思っていました。
なので、メダルの期待が、など言われるたび、そんな簡単じゃないぞ、と思ってましたが。
こんな好成績とは。
陸上でも実は相当力つけてきた!?
男子100×4リレーは惜しかったですが、メダルに手は届かなかったものの、これまで日本人が到達できなかった種目で、決勝に残った種目が多々。
なんだろう、国の力は落ちているはずなのに。
かつての共産国などをみると、GDPと完全連動ではないですね。
不思議。
体操は世代を超えて繋がってる
まさにそれを感じた個人総合。
これも地道な努力の結果でしょう。
最大の驚き、女子バスケット
どうしてなの!!!何をどうすればそうなるの!!!教科のノウハウは他競技に活かせないの???
というアスリート系最大の驚きでした。
クライミング
あのスピード系。どう見ても特撮なのに、自分の力で行ってる。
比較的設備は必要だけど一度設置すればしばらく使える。色々な国でできそう。
他にも毎度メモすりゃ良かった
結構今回、どの競技も驚きポイントがあって、メモとりながら見ておけば、もっと書けそうですが、今回は脳内に残ってるものを中心に。
しかし、不祥事
競技のことを書く前にパート4まで色々書きたくなって。
しかもほとんどが不祥事。
大会中も、感染症対策の不備、関係者の車の事故多発、公用車の目的外利用、などが次々出て、求心力が低下してる今の日本の組織運営だなー、と変な感想。
そんな状況にも関わらず、自分のパフォーマンスを発揮してくれたアスリートの皆さん、お疲れ様でした。そして、今回の言及できてない競技の皆さん、それぞれの協会にもっと周知を効率的にする施策の立案と実行を頼んでおくといいですよ。
まだまだ色々と書きたい記事もあります。金銭的なサポートをいただけたら、全額自分の活動に使います!そしたら、もっと面白い記事を書く時間が増えます!全額自分のため!