コサッシュ、ふいんき、ディスクレシア、イエニスタ、そして秋葉原
タイトル画像:猫が、丸とバツの札を持ってるイラスト
ふんふん、それが何か?と思ったかた。よーく見てください。
タイトルの単語は、全部間違ってしまったものです。
最近、自分でも堂々と生徒の前で間違って発音してました。
結構日本語のリズムや音の特徴から、間違いやすい文字の並びってあるのでは?と、この現象の名前を調べてみると、ちゃんとあるんですね、現象としての名前が。
正解はこちら、ドン!
その前に。
タイトルに使った単語の正式な並び方はこうなります。
コサッシュ→サコッシュ
ふいんき→ふんいき
ディスクレシア→ディスレクシア
イエニスタ→イニエスタ
ちなみに上から3番目は自分がつい発音してしまった例。学生に「ふいんきじゃないよ、漢字を見ればわかるよ」と講義中に言ってるのにこれですから。
再び正解はこちら!正式名称はある!
この現象、当然名前があるよなー、と探したらありました。
音位転換
おお、なんか学術用語!
或いは、呪術的なワザの名前っぽくもあります。
「くらえ!音位転換!」
これを食らった敵は、それ以降「イエニスタ」としか発音できなくなってしまうのです。
また、おすばな、で遊んで、おかいのも、に行くのです。大人なのに。これはかなりの呪いで、大人には致命的。
昔からあった
トトロではメイが
・とうもろこし→とうもころし
・おたまじゃくし→おじゃまたくし
と言ってましたが、まだ言葉のスキルが高まる前の子供では当たり前の現象。
さらに、大人でも言いにくい文字の並びが、言いやすい側にうっかり変わることはあります。
普段使ってる昔からある言葉で、定着しちゃったものも。
サザンカ(山茶花)とサンサカ
アキハバラ(秋葉原)とアキバハラ
秋葉原の場合、同じ漢字のままでどちらでも読めるので、また新たなパターン。ちなみに、「あきばっぱら」という音韻変化で発音する高齢層もいます。
新たな、も変ですよね。この書き方だと「あらた」。でも、新しい、と書けば「あたら」。
これも元は「あらた」が最初。
音声合成屋さんをやると日本語が気になる
音声合成の仕事をすると、日本語のルール、実際の世の中の表現や発音、が気になります。
ただし。
「これが正しい」「あなたが間違ってる」とも言い切れない世界。さざんか、も、あきはばら、も、あたらしい、も辞書に載ってるのです。
つまり、言葉は生きている。
でも、出し側としては、「現在正しい」とされる言い方は守ります。
最近暖かくなってきて、寝床からサッと起きれないよー。などと書いてみる。
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