自分にプロデュースさせろ、いやさせて下さい!①ビジネスバッグ
タイトル画像:吊革につかまるサラリーマン、周囲にノートPCやスマホやタブレットやバッグが飛び交うイラスト
いわゆるフリーな感じで働いています。
最近はリモートでの接触が当たり前になりつつも、やはり現場やお客様のところにお伺いすることもあります。
その時、一人会社の自分は、色々なものをカバンに詰め込んで移動するのですが・・・
重い!
そして、腰痛!肩こり!
このあたり、カバンで解決、という記事を書きました。
下のリンク:アウトドアバッグにしたら腰痛が消えた自分記事
そうです、本格的なアウトドア品質+ビジネスバッグが欲しいのです。
なぜ、アウトドア品質なのか
世の中には、結構格好いいビジネスバッグがあります。
その中で、手提げ、ショルダー、リュック型、と3種類の持ち方ができる3Wayというカテゴリも人気。少々の重い荷物でも両手があき、シチュエーションに合わせた使い方もできます。
自分もいくつか持っているのですが、少々環境変化に伴い問題が出てきました。
環境変化1:感染症からリモートの流行
荷物持たないでいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、それは、「いつも同じオフィスに通ってる人」の変化。元々フリーランスだと、あんまり変わらないどころか、むしろどこかに出かけて作業することも増えました。クライアントが動きにくくなったので、こっちが動く、というパターンも。
そうすると、いわゆる仕事道具一式をカバンに詰め込んですっ飛んでいくわけです。
つまり、重い荷物を持つ移動の増加、です。
環境変化2:PDで便利になったけど
これまでのノートPCは、専用の電源アダプターを持つことが多く、これはこれで重いし忘れたらアウトだし、ということで面倒。
そこで出てきたのが共通規格。PD規格というものに準拠しているものであれば、汎用アダプターで充電ができます。そのアダプタは、他にスマホの充電してもいいし、扇風機を回してもいい。
両端がUSB TypeCのケーブルでつなぐ方式です。
これでもう一つ便利になったのが、ノートPCをモバイルバッテリーで充電できるようになったこと。
この「便利」と引き換えに、ノートPCに使えるモバイルバッテリーを持ち歩くのですが、スマホ用と違ってでかい&重い。
画像:アマゾンで「ノートPC モバイルバッテリー」で検索した画面のキャプチャ
スマートフォン向けとは電源容量、出力等も違いますので、お気を付けください。ざっくり言えば、重い&でかい。1kgくらいするのも普通。
出てきた問題
つまり、便利と引き換えに、より持ち物が重くなってしまったのです。
そうするとカバン。重くなると体に負担が出る、という問題に。
格好いいビジネスバッグは、かならずしも人間工学的に最適設計されているわけではありません。ある意味、デザインが優先されるところも。
ビジネスの現場に、本格的登山用の派手でごてごてしたリュックを持っていくのは、色んな場面を想定すると、やりにくい。
そのため、ショルダーベルトもあとからくっつけた感じ。さらに、チェストハーネス、ウェストベルトもなく、若干方からずり落ち気味に、しかも移動すると上下左右に揺れまくる。
そうなると、体に負担がかかり、自分のように腰痛と肩こりに悩まされる人もいるわけです。
だったらアウトドアショップで探そうとしたら、大いなる誤解が
ということで、格好いいビジネス屋さん、ではなく、アウトドアショップに買いに行くわけですが、ここでのやり取りで発覚。
「これこれこういうわけで、こういうバッグを探しておりまして」
「でも、ビジネス用ですよね、そんなにしっかりしてなくてもいいんじゃないですか?」
これこれ。サラリーマンをなめるのではないよ。スタッフは悪気が無く、
本格的登山>ビジネス用品
と重さを考えていたようです。その時に持っていたカバンを渡すと、ほとんどの人がびっくりします。つまり。ビジネスグッズが重いことを知らなかったのです。
ならばメーカーも同じかもしれません。
なぜなら。
見つからないのです。ビジネス現場で使いやすくて、体に負担が少ない本格的な仕様、という製品が。
今のところ、かなりのメーカーで探していますが、アウトドアメーカーがプロデュースするビジネスバッグの多くが、実は不満。
ビジネスの現場は、結構時間がタイトだったりします。相手の時間をいただくので、なるべく余計なことはしたくない。なので。
・現場でモノを出しやすくしまいやすいフルオープン
・実は色々なポケットは不要。なぜなら分散させたくないから。
・突然のゲリラ豪雨でPCを守りたいので防水性
などが必要です。都会の移動って、結構アウトドア的な要素があるのです。
下のリンク:都市の活動は登山に似てる部分もある、という自分記事
さらに、ここに
・重いから本格的なショルダーベルトやシステム
も必要。しかし、全部を満たす製品はほぼ見たことがなく、相変わらず探し中。今日もゼビオ行こうかな、と。
ということで。
プロデュースさせてくれたらビジネスバッグを提案したい
デザイン思考、という企画の作り方があります。目的から逆算してサービスをくみ上げる方法。
それで言えば、どこがポイントになるのでしょうか。
ビジネスバッグではありますが、自分が経験したように、体への負担があまりに大きいと、ビジネスどころじゃなくなります。
なので。
(1)重い荷物を持ち歩いても悪影響がないこと
が先に来ます。そのあとで、
(2)ビジネスの現場で使いやすいこと
が来るわけです。順番逆で(1)がダメだと、そもそも使えません。
アウトドアメーカーなら(1)が本職。でも、(2)はスタッフとのやり取りで露呈したように、街中でのリアルな使い勝手を想像できていません。
逆に、ビジネスバッグのメーカーは、(1)が圧倒的に不得意です。
この2つの業態を悪く言うつもりはありません。環境が変わったので、ユーザーの要求事項が変わった、ということ。さらに、それぞれの得意分野・不得意分野はある、という事実があるだけです。
なので、その真ん中をつなぎたいのです。
ユーザーとしての専門家
自分の立場は、ビジネスの現場を飛び回ることの専門家ではあります。
さらに、個人的に本格的登山ではありませんが、厳冬期の山にわざわざでかけて遊んでます(スキーですが)。また、雪のないシーズンは、サッカーの試合のためにあちこちにでかけ、ほぼ、試合時間以外はアウトドア的行動。
こんな自分の経験から、以下のような作り方を提案します。
(1)まずはしっかりしたショルダーベルト+チェストベルト+ウェストベルト、のベースを設計する
やはり、ここが基本。持つことができないバッグはバッグではないのです。
ここは、あんまり口を出すところではなく、専門家に任せる部分。多少山用品と違うとすると、荷物を入れる部分がある程度スクエアな感じになる、ってところでしょう。
また、ここの強度や使い勝手を、超高スペックに振りすぎないこと。でも、しっかりと体を守ることはキープする。このあたりの匙加減がポイントでしょう。
(2)その上に、荷室を設計する
ここで初めてビジネスバッグ要素での設計。色々あって、実社会では黒一色が無難です。どんな人にお会いするか、を自分で決められる場合、派手な色でも構いません。汎用性を求めて、多くの人に提案するのであれば、黒でしょう。
その際、いくつか気を付けるポイントがあります。
・横型で使え、フルオープンできること
→やはり縦型になると、いざという場面でカジュアル度が高く見えてしまいます。横に持てる、ということは自分の満足などの問題ではなく、どんな顧客にお会いするか分からない以上、考慮はしておくべきポイントです。
→フルオープンできることは、相手のお待たせ時間を無くすことに貢献します。資料や映像出力用のケーブル類などをさっと探せてさっと取り出せる。
また、テーブルが狭いカフェなどの仕事の際、フルオープンしたカバンの中にPCを置いたまま仕事ができればなお、ありがたい。
・こまごまとしたポケットは不要
→ビジネスの現場では、お互い費やす時間はコスト。ここを有効に使うのに、バッグのどこに何が入ってる、などを考える時間はもったいない。
一番良いのはバッグインバッグにしてしまい、ノートPC一式をさっと分離できること。
出かける場面や目的によっては、別のカバンにチェンジすることもあります。そうなると、中身をごっそりパッケージで移動できると効率的。
ここにあれ、そこにあれ、という配置を全部覚えてしまえばこの限りではありません。
・防水必須
突然のゲリラ豪雨などで、中身を守らないといけません。ノートPCを筆頭とする電気モノを守るのはもちろん、資料、サンプルなども大切。
多少ジッパーが硬くても防水ファスナーにするか、レインカバーが楽に取り出せて楽にセットできればそれでも良い。
結局どういうものか
簡単なことなのですが、ビジネスバッグの「雰囲気ショルダーベルト」部分が「本格ショルダーベルト&サブ」になっているものなのです。
どっちのメーカーが主導を取ってもできるでしょう。
ただ。この時に抑えるべき項目を一番理解してるのは、動き回るユーザー。
そして、この製品を買うのもこのユーザー。
でも、世の中にない。
だから、プロデュースさせていただけませんでしょうか。m(__)m