ゲームとことば#90「白ピクミンには…毒がある」
なんだか言い淀んでいるようにも聞こえる、ピクミン2のCMソング。
主人公・オリマーが、自社の借金返済のために謎の生物ピクミンを使役してお宝を集めるゲーム『ピクミン2』。
前作の大ヒットCMソング「愛のうた」に引き続き、ストロベリー・フラワーさんが明るくやさしい声で歌う「種のうた」。この歌の中に表題のような歌詞があるのだ。
童謡「こがねむし」の替え歌で、ピクミンの特徴を端的に説明したCMは、前作同様ゲームをやったことがなくても聞き覚えがある、という人は多いのではないだろうか。
ピクミンはそれぞれ、赤=火に強い、青=溺れない、黄=高く飛ぶ、紫=力持ちというパーソナリティを持つ。
そして白には「毒がある」。
その後は「個性がイロイロ生きているよ~♪」と朗らかに締めくくられるのでだが、ちょっと待って。毒?毒って言った?
食べた敵を毒殺するというピーキーな個性が、この「ヤマハ音楽教室」のような歌に不釣り合いでとても面白い。
かわいいけれど残酷さも垣間見える『ピクミン』らしい、といえばそうかもしれない。
本シリーズは「段取りを楽しむゲーム」であり、マルチタスクが苦手な私には難しく感じた。
一方の探索を進めながらもう一方で仲間を増やして、さらに別の場所で敵と戦って、など忙しいゲームなのである。
それぞれの色のピクミンをバランスよく増やして効率を作業上げたいのだが、毒を持つ白ピクミンは貴重。
強敵には毒を使え!毒で敵を倒すのだ!
ピクミンの世界はメルヘンじゃねえ!過酷な生存競争だ!
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