ゲームとことば#52「キヲキリマス(木を切ります)」
エイジオブエンパイアシリーズは各プレイヤーがそれぞれ1つずつ文明を選択し、他プレイヤーを支配することが目的の戦略シミュレーションゲーム。
町の人を使って資源の採掘や建物の建築を行い、敵地を攻撃するために軍事ユニットをどんどん生産していかなければならない。
文明はアステカやゴート、スペイン、中国などから選べる。
町の人や軍事ユニットは、クリックすると各国の言葉で軽く返事をする。日本でプレイするとユニットはもちろん日本語で答えてくれる。
町の人には木の伐採や石の採掘、シカやイノシシの狩猟を命令して資源を蓄える必要があるのだが、それらの行動を命令するたびに「キヲキリマス(木を切ります)」「シュウカクシマス(収穫します)」「ナァニ?(何?)」と気の抜けたカタコトの日本語が聞ける。
なぜかこれがプレイ当時中学生だった私の琴線に触れた。
本作はシヴィライゼーションのようにターン制ではなくRTSと呼ばれるリアルタイムに時間が経過してしまうものなので、ゲーム中は正直かなり忙しい。
実際、上手い人のプレイ動画などで見ていると、何をやっているのかわからないぐらいの速さで次々とユニットを動かしている。
当然、いちいちユニットの反応を眺めている暇はないのだけれど、私は無駄にユニットをクリックしてはカタコトの日本語を聞き、キャッキャと喜んでいた。
その結果として起こるのは、蹂躙と敗北。
のんびりとユニットを増やしているから、他プレイヤーが大砲やら攻城兵器やらで遠慮なく攻めてくるのだ。
気がつけばみんないつも一歩、二歩先を生きている。
そこで、軍事ユニットを作らなければ、と反省してみる。
試しに弓兵や騎兵を作ってみるのだけれど、クリックすると今度は「イクサジャ!(戦じゃ!)」と勇ましいカタコトが聞ける。
そこでまた喜ぶ私。
私はシリーズの中でも2をよく遊び、一時期は寝る間も惜しんでプレイしていたが一向に上達しなかった。
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