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#4「焼きそばパン争奪戦は過去のもの?比治山も愛する売店・学食の今」~ゲームとお店~
お店:咲良高等学校の食堂・売店
ゲーム:十三機兵防衛圏
提供サービス:パン・弁当類の販売
SFアドベンチャーゲーム『十三機兵防衛圏』は、1980年代の日本をモデルにした舞台が魅力。
本作は、主人公の1人である比治山が、高校の売店で大勢の生徒に紛れて「焼きそばパン」を買うというシーンがある。
私はノスタルジックな雰囲気のこのシーンが大好きだ。
しかし懐かしさを覚えるのと同時に、今時の学校は価格の安い売店や学食をやっていけてるのかなと心配もする。
実際、中学校や高校から学食・売店が撤退していると聞いたことがある。
もしかすると、本作のようにたくさんの生徒が焼きそばパンを買い求める光景は遠い昔のものとなってしまったのかもしれない。
余談だがゲーム中のアーカイブによると、咲良高校の売店で人気の商品は、1位:焼きそばパン、2位:鶏肉マヨ弁当、3位:サンドイッチ、だそうだ。(カロリーは正義)
調べると、やはり現実の日本は少子化で高校生が減ってきているのが分かる。
文部科学省によると、1984年に約500万人いた高校生は、2023年には300万人弱となり、この40年で約200万人も減少しているらしい。
また、学食・売店はすべての学校にあるわけではないが、公立高校だと民間の給食事業者などが入札によって校内での営業許可を取るのが一般的。
だが、少子化に加えコロナによる臨時休校などが影響し、ここ数年で撤退した事業者も多いそうだ。(例:河北新報ONLINE 2023年5月1日)
生徒向けという性質上価格も上げにくいので、少ない客数を客単価でカバーするわけにもいかないだろう。
このままだと、パン争奪戦どころか、中高生が校内で気軽にお腹を満たせる機会が減っていくのではないだろうか。
一方で、最近ではコンビニが校内に出店するケースもあるという。
大学では以前から見かけるが、高校でも私立高校などに大手コンビニチェーンが出店しているようだ。
決算手段や発注、在庫管理などが洗練され、ローコスト経営が徹底している大手コンビニなら、大繁盛とまではいかなくても、少ない客数で安定した運営ができそうだ。(例:ファミリーマート八洋大森学園高等学校店)
咲良高校のような早い者勝ちのパン争奪戦は、現代の学校からはなくなってきているのかもしれない。
しかし、形を問わず、腹ぺこ高校生を満足させられる店があるというのは、とても素晴らしいことだ。
比治山のように「焼きそばパンください!!」と大声を出さなくても、無人決済でサクッとパンを買える学校が当たり前になっていくのだろう。
結論?:売店からパン争奪戦がなくなっても、比治山には大きな声で焼きそばパンを買ってほしい。
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≪前回のゲームとお店≫
参考資料:学校基本調査(文部科学省)https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/1267995.htm