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ゲームとことば#10「こがねむし」

6月21日のニンテンドーダイレクトで発表された『ウマ娘プリティーダービー 熱血ハチャメチャ大感謝祭!』。
「ウマ娘」という超強力なIPと、「くにおくん」的シンプル操作で直接的な楽しさが融合したような作品なんだろうなと感じた。

過去に大好きだった「くにおくん」シリーズのゲームはたくさんあるが、個人的に最も思い入れのある作品は「時代劇」だ。
正式名称は「ダウンタウンスペシャル くにおくんの時代劇だよ全員集合!」で、ファミコンで発売された作品。後にゲームボーイ版も出た。

侠客の「くにまさ(くにお)」と「つるまつ(そのかわ)」の二人が旅をする、国定忠治みたいな世界観のアクションゲーム。
日本中を巡り敵をボコスカなぎ倒し、必殺技を買ったり、装備でパラメータを上げたりして、また敵をボコスカなぎ倒す。
昔のゲームだがアクションが非常に豊富で、「手押し車で味方を運びつつ敵を跳ね飛ばす」、「桶の中に入ってぴょんぴょん飛び回る」、「ジャイアントスイングで敵を投げて、さらに周囲の敵も巻き添えにする(敵だけでなく味方も投げられる)」など、ボタンが二つだけだったファミコンとは思えないほどバラエティに富んだアクションがとにかく楽しかった。
全国のステージに隠された「なぞのみせ」を探すのも楽しい。
筆者は3DSのバーチャルコンソールで、未だに思い出しては最初からプレイしクリアまで一気に遊んでいる(一周は短い)。

このゲームの有名な裏技に「こがねむし」というものがある。
「くにまさ」や「つるまつ」といったキャラクター名を「こがねむし」に変えると、一気に所持金がマックスになり、必殺技が全部習得された状態になる。いわゆる公式チート。
このゲームはお金をためて必殺技を買うこと自体も楽しいので、「こがねむし」はゲームを一通り遊んだ後に気分転換したい場合や、サクッと何も考えずにプレイしたい場合などに使っていた気がする。
他の人はどういうときに、この裏技を使っていたのだろう。
私は当時かなり幼かったのであまり覚えていないが、当時すでに大人だった人たちは、どういうときに「こがねむし」だったのか。

つらいとき?かなしいとき?あなたはいつ「こがねむし」なの?
そこのところ聞いてみたいものである。

「つよくてニューゲーム」をするために、という考え方もできるが、一周が短い昔のゲームなので再プレイするインセンティブとしては豪華すぎる気もする。
一応、ラストの選択肢でエンディングは2パターンあったから、それを確認するためにはいいかもしれないが。

やはり遊びつくしたプレイヤーが「俺TUEEE」用に、といったところか。
そういえば、このゲーム味方への当たり判定の有無も変更できたので、飽きたら友達や弟と対戦もしてたっけ。
敵そっちのけの「こがねむし」フル装備デスマッチみたいな感じで。

ただし「やまだのじゅつ」や「びっぐばんぐ」は、強力プレイ時でも味方に当たるから注意しようね。


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