見出し画像

ヘタの横好きCiv6〜あともう1ターンだけ!で夜が明ける〜

シヴィライゼーションⅥ   2K Games
(拡張パック『嵐の訪れ』の内容も含みます)

世界中のプレイヤーが熱中する人気ストラテジーゲーム。遅ればせながら、最新作の6でシリーズ初挑戦となった。
本作はターン制のストラテジー(戦略シミュレーション)ゲームで、プレイヤーは各文明の、世界史上有名な指導者となり、他のプレイヤーよりいち早くクリア条件を達成することが目的。日本だと北条時宗、エジプトならクレオパトラ、アメリカはルーズベルトなどが選択できる。
本来、彼らの活躍した時代はバラバラだが、ゲーム開始時は全員、太古の時代、1つの都市の開拓から初まる。斥候を走らせ、ヘックスで区切られたマップを徐々に開拓していく。労働者ユニットを作り資源を回収、さらに開拓者ユニットで2つ目、3つ目の都市を作成。攻撃してくる戦闘ユニットで蛮族をあしらいながら、文明を発展させていくことがゲームの流れだ。
文明を発展させていく上で重要な要素が、技術ツリーと社会制度ツリーである。ゲーム進行とともに徐々に解禁され、ターン経過によって「畜産」や「火薬」などの技術、「対外貿易」や「宗教改革」などの社会制度が発明される。これらは、発明によって新たなユニットや設備を作成できるようになるなど、文明の発展に欠かせない要素であり、ツリーが次々に埋まっていく達成感が実に良い。

このゲームの魅力として非常に大きな点は「勝利条件が複数用意されている」であると言える。
ストラテジーゲームだと相手を兵士や銃火器など戦闘ユニットで殲滅させる、というのが普通で、本作では「制覇」というクリア条件がそれにあたる。
シヴィライゼーションⅥはそれ以外でも、次々とテクノロジーを開発してやがて宇宙へと飛び立つ「科学」、他国より多くの観光客を誘致する「文化」、自国の主流宗教を布教し改宗させる「宗教」、世界会議の議題で票を得たり、災害支援などで他国の支持を得る「外交」、と5つの勝利条件があり、プレイヤーはいずれか好きな条件を目指すことができる。
戦争によるドンパチ以外でも、自分のプレイスタイルや選んだ指導者の特性で、達成しやすい・達成したいクリア条件を目指していくことが可能だ。また、自分だけでなく相手文明の発展具合なども考慮して、流れによっては途中で目指すクリア条件を検討し直すなど、柔軟性に富んだゲーム性が魅力的で、何度プレイしても飽きさせない。

筆者はストラテジーは好きだけど、RTSのように慌ただしいゲームだと思考が追いつかなることがあるし、一気に攻め込まれるとテンパるぐらい下手くそだ。難易度を下げ(下から2番目ぐらい)、適度に防衛しながら「科学」や「文化」での勝利条件を目指すだけでも非常にやりごたえがあり、あともう1ターンだけ…を繰り返していつの間にか朝を迎える、なんて状況に陥っている。
他にも、多くのターンや費用を必要とするが、自領に世界遺産を作ることが出来る。ピラミッドにタージ・マハルや高徳院(鎌倉大仏)、アレクサンドリア図書館などなど。
遺産はゲーム中、1つの遺産に対して1個ずつしか建てられないため、早い者勝ちとなるが、完成すれば様々な効果で勝利条件に優位に働く。
建設途中の自由の女神が見られるのも、このゲームの魅力だと、個人的に思う。

次は誰を使って、どんな勝利を目指そう。
プレイし終わるたびに、『次は』が頭に浮かぶ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?