助産師のダイレクトエントリー制度をつくりたい②
妊娠・出産・産後における妊産婦等の支援策等に関する検討会を見ていて思うこと。
・安全をそのままに
・医師への負担を減少で
・産後ケアを全員に
・麻酔分娩をどこででも
・家の近所でお産と健診を
・お産にかかるお金は限りなくゼロに
☆全てを叶えるのはどうやら無理そうだ
☆そういう状況だからの検討会
ということが見えてきた。
保険適用だろうが何だろうがとにかく安くなればそれでいい
かつ、安くなっても、他の何かが大変になるのは嫌だ、と思うものが、どの立場にもある。
そういうことなのだ、ということが見えてきた
ここで女性の声を聞いてほしい
お産とはなにか?
ただ赤ちゃんを産むその瞬間だけのことではない
そういうことが分かると思う
・もっと知りたかった
・もっと納得したかった
・もっと自分で決めたかった
・もっと大切にされたかった
そういう声がなんと多い事だろう、と思う。
どうしてこんなにも女性は事前に情報を知ることができないのか。
知るためのサイトも時間も専門家も全員に提示されないんだろう。
病院は減って集約化していくのは免れない
全員が産後ケアへというのは全員が避難所へ、と言っているのと同じで全員は無理だろう
昔は実家がケアしていた、今は夫が仕事を休んでケアできる家もあると思うが、本来は夫がケアするのではなく夫もケアされる存在であって、育休がすすむなら、訪問型のケアがよいのではないか。イギリスの訪問する助産師、オランダのクラームゾルフ。
助産師の仕事は産後ケアではなくて、二人で育児をしていくための妊娠中の10か月間、コーチとなり先生となりコーディネーターとなり、二人をケア、二人から3人家族になっていく道のりをつくっていく、自立する、必要に応じてより高度な医療やケアにつなげる、そういうことが大事だ 産後でなくて妊娠中。
そのためには助産師はもっと教育を受けなければならない 1年ではできない 2年以上。
安全についても。
出産の時に死ななければよいのか?心の病気による死亡が増えていることは完全に関係ないと言い切れるのか?生き延びたとて、その後に死にたくなるくらいに辛い日常が来ることが「出産時に死なないこと」を優先したために増えてきたとしたら、それは良いのか?産後に産後ケアでカバーすればよい?いったん落として後で救うとでも?
そうじゃないだろう。出産時に死なないこと「だけ」が、本当に一番優先しなくてはいけないことなのか、全員が目を見開かなければいけない。それは終末期医療と同じだ。大切にされて人生を終えたい。その願いと同じように、大切にされて命を迎えたい。産まれたい。その願いは本当に大切にしなくてはいけないと思う。
大切にされたと感じる医療とはなんだろう。
出産の時にやはりキーとなるのは助産師だと思う。
毎回の妊婦健診の時に、助産師と30分は話す。今何が心配ですか。どんなものを食べていますか。どんな暮らしをしていますか。新しい家族の形ができた後に、どんな風にあなたは、夫婦は、生きていきたいですか。赤ちゃんが成長するための健康について、どのくらい知識がありますか。そしてそれを今から実践してみませんか。お産にもそれがダイレクトでつながりますよ。
助産師に時間があり、知識と経験があり、「指導」ではなく「伴走」。母親が、父親が、自立して他から支援を受けながら赤ちゃんを喜びを持って育てていくこと。そのための方法は一人一人違うから、助産師と話すことでそれを見える化し、具体化し、実践していく。そういうことを助産師ができるようになるには、学生のうちに理論だけでなく現場で学ぶ機会を大量にもつこと。
やっぱり助産師は要となると思う。
G7の中で助産師のダイレクトエントリー制度がないのは日本だけ。
多くの国は看護師資格を取ってからではなく、歯医者が歯科専門の学校へ行って資格を取得するように、直接助産師の資格をとることができる学校へ行って3年以上学び実践を重ねてから資格をとれるようにすること。
私はこれを実現したい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?