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自分で選んでよかったこと【キャリコンサロン編集部】
毎週決まったお題に沿って何かしらを書くというキャリコンサロン編集部の活動。
さて、今週のお題は、「自分で選んでよかったこと」とのことですが、これについては私の場合は迷うこと無く、「あのときのことを書く」と言うのがあります。
10年前、定年直前の私はその後をどうするか迷っていました。
やってみたいことがあって、そのための資格(CDA、後に国家資格キャリアコンサルタント)取得に向けて勉強中でした。
しかし、これは受けてみないと取れるかどうかわからない。
そして資格は取れても、その後にそれを活かした仕事にありつけるかどうかも未知数です。
一方、会社には再雇用制度があって、申請さえすれば5年間継続して働くことができます。
ただ、同じ仕事なのに給料が半分になってしまうという不満もあり。
5年後には年金受給開始とは言っても、それでは足りないので結局その後の仕事をどうするか考えないといけないし。
そういう物理的な条件もそうですが、気持ちの上では、37年間勤めたこの会社は正直、「もういいかな」という気持ちになっていました。
気持ちのままに選ぶとすれば、スッパリ辞めて新天地を試したい。
でも、果たしてそれで仕事を得られるか、大きなリスクはあります。
最悪、無職になってしまいます。
でも、気持ちはやってみたかった。
で、賭けをしました。
「定年退職の日までに資格が取れたら、辞めます。取れなかったら再雇用を申請します」
と上司に宣言したのです。
それからはまあ、仕事そっちのけで猛勉強しましたね。(笑)
あんなに真剣に勉強したのは、大学受験のとき以来です。
その結果、試験は一発で合格することができ、上司に宣言したとおり、60歳の定年退職の日で長年勤めた会社を辞めました。
その後2ヶ月ほどは職探しの期間がありましたが、幸いなことにとある人材系企業から契約社員での雇用を得て、新天地の第一歩が始まりました。
私の今までの生涯の中でも、とても大きなリスクを取った選択でした。
そのときには崖から飛び降りるような気分でしたが、不思議と、崖を飛び出したら墜落する感じはなく、ふわりと軟着陸できるイメージが脳内にあったのです。
確かにリスクではあったけれど、決してそこまで恐ろしくはなかった。
根拠のない自信みたいなものも、何故かありました。
「人生最後のときに後悔するのは、やったことではなく、やらなかったことに対してである」
と言う言葉を聞いたことがあります。
あのとき、勇気を出せずに定年後再雇用を選んでいたら、その間の5年間、自分はどう過ごしていただろう? そして今はどうなっていただろう?
そういえば、コーチングをしている知人が言っていたこんな言葉もありました。
「嫌いは辞めろ、怖いは進め」
ほんとにその通りだと思うのです。
あのとき、今の道を選んでいて本当に良かったです。
その後の仕事は、本当にやりたいことができて幸せでしたから。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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