竹花貴騎のユアユニ 生徒の生の声
面接というのは、就職活動や転職活動において避けては通れないプロセスの一つです。
就職活動をしている方も、転職を考えている方も、面接という場面に必ず直面するでしょう。
多くの企業において、面接は採用の可否を判断するための重要なステップであり、これがない企業は非常に稀です。
たとえ簡易なものであっても、何らかの形式で面接が行われることがほとんどです。
世の中には面接対策に関する書籍やウェブサイトが数多くあり、そこで紹介されている様々なテクニックやコツを参考にされている方も多いかと思います。
しかし、面接において重要なのは単なる技術やテクニックだけではありません。
特に、面接中に「絶対に言ってはいけない言葉」というものが存在します。
これは言葉そのものが不適切であったり、企業の印象を損ねる可能性があるためです。
これからお話しする内容は、特にベンチャー企業など柔軟性やスピード感を重視する企業において、言ってしまうと採用担当者に良い印象を与えられない場合があります。
言葉そのものに問題があるわけではないものの、特定の場面や状況においては不利に働く可能性があるため、注意が必要です。
もちろん、この言葉を使っても問題ない、むしろ好意的に受け取られる場合もあるかもしれませんが、ベンチャー企業に応募する際は特に気をつけるべきポイントとして覚えておくと良いでしょう。
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１就職・転職のときに言ってはいけない言葉
「なぜこの会社を選びましたか？」と聞かれて、下記のような回答をした場合、
「この会社なら学べると思ったからです。成長したいからです。」
これは一見すると成長意欲があり、スキルアップに対して前向きであるといった好印象を与えるように見えます。しかし、実際にはこの回答がマイナス評価となる可能性が高いです。
理由が曖昧である
「学べる」や「成長したい」という回答は非常に抽象的であり、具体性に欠けます。このような回答では、なぜその会社を選んだのか、他社との違いや特に何を学びたいのかが伝わりません。そのため、採用担当者に対して自社に対する理解やリサーチが不足している印象を与えてしまいます。自分本位な回答と捉えられる可能性
「学びたい」「成長したい」という表現は、自分の成長に焦点を当てているため、採用担当者からすると「この会社で何を貢献できるのか」が不明確です。企業側としては、自分の利益や成長だけを考える人材よりも、企業に対してどういった価値を提供できるかを考える人材を求めています。会社に対する理解が浅いと見なされる
この回答では、具体的にその会社がどのような環境でどのようなスキルが学べるのか、またその成長がどう自分のキャリアにプラスになるのかが伝わりません。したがって、企業の特性や事業内容を十分に理解していないという印象を与えてしまい、熱意や真剣さが疑われることになります。他社でも通用する回答である
「学べるから」「成長したいから」という理由は、どの会社に対しても言えるような回答です。そのため、この会社を選んだ理由が明確に伝わらず、「なぜ他の会社ではなく当社なのか」が伝わりにくくなります。企業は、他社ではなく自社を選んだ理由や動機を重視しています。応募動機が弱いと評価される
この回答では、その会社でなければならない理由や具体的な興味・関心が明確に示されていないため、動機の弱さとして捉えられることがあります。企業は、応募者の動機がしっかりしているか、長期的に働く意欲があるかを重要視しますが、このような回答ではその点が確認できない可能性があります。
改善提案
このような問題を避けるためには、以下のように改善した回答が望まれます。
具体的な学びの内容を伝える
「御社の〇〇という取り組みに興味があり、それに携わることで〇〇というスキルを身につけたいと考えています。」といった具合に、具体的な学びの内容や、会社の特徴に結びつけた理由を示すことが重要です。自分の貢献を強調する
「これまでの経験を活かして、御社の〇〇に貢献できると考えております。その上で、さらなるスキルアップを図りたいと思っております。」というように、自分の成長だけでなく、企業に対してどのような貢献ができるかも明確に伝えることが大切です。
２この言葉を言ってはいけない理由
会社は学校のように学ぶ場ではなく、成果を出して価値を提供する場です。会社は従業員のスキルや働きに対して給与を支払うため、「学ばせてください」「成長させてください」という思考は誤りです。
学生や未経験者であっても、何も提供できるスキルがないわけではありません。高卒や大卒を問わず、社会に出るまでに様々な経験を積んでいるはずです。
例えば、以下のような経験が考えられます：
部活動などで部長を務め、メンバーをまとめる経験
留学し、海外で働いたり、語学の勉強をした経験
独学でプログラミングを学び、サービスを作成した経験
アルバイトでリーダーとしての責任を果たした経験
何か一つでも会社に貢献できる経験やスキルがある場合、それを積極的にアピールすべきです。「微力ではありますが、○○の経験がありますので、御社の▲▲サービスに貢献できると思います」といった表現が好印象を与えるでしょう。
特に転職の場合、スキルや経験が不足している人はプログラミングスクールに通ったり、資格を取得してから転職活動をする方が多いです。
会社はあくまで価値を提供する場所であり、従業員の生活を保障する場ではありません。この認識がずれていると、就職や転職が難しくなる可能性があります。
その結果、やりたくもない仕事をお金のために選び、ストレスを抱えた生活を送ることになることが考えられます。
意外にも、この考え方を持っていない方が多いですが、会社に雇われるというのは従業員の面倒を見るためではなく、あくまで「労働して価値を提供してもらう」という契約であることを認識すべきです。
会社はビジネスですので、使えない人材を雇い続けることで損失が生じるため、そうした場合には解雇の対象となることもあります。
仮に会社で学びたいと思っても、それを口に出さずに、自分のスキルや経験がどのように会社に貢献できるのかをアピールする方が、採用される確率は高まります。
３面接で好印象を与えるエピソード
困難を克服したエピソードを伝える
面接官に、自分が直面した困難や障害について具体的に説明し、それをどのように乗り越えたのかを語ることで、自己努力や問題解決能力をアピールできます。仕事は常に順調に進むわけではなく、トラブルに立ち向かい解決に導く姿勢が重要です。具体的な体験談を交え、自分が積極的に行動したことを伝えると良い印象を与えます。ボランティア活動や社会貢献活動の経験を話す
自分が取り組んだボランティア活動や社会貢献活動について語ることで、社会的な視点を持ち、他者のために動く姿勢が評価されます。働きたい会社とマッチしている活動であればなお良いですが、社会課題への関心やリアルな体験を通じて得た深い理解をアピールすることもプラスに働きます。専門的な分野でのプロジェクトや業績を説明する
専門的な知識やスキルを活かしたプロジェクトの成果を説明することで、自身の能力を具体的にアピールできます。例えば、動画編集やプログラミングの実績を提示することで、自分の実力を明確に示し、会社が求めるスキルを持っているかどうかを伝えることが重要です。大きな成果でなくても、今の実力を誠実に見せることで好印象を与えます。学生時代の部活やサークル活動について語る
学生時代に取り組んだ部活やサークル活動を通じて、協調性やリーダーシップをアピールできます。個人競技や文化部でも、上下関係や集団行動を経験していることが会社での仕事にも活きてくるため、こうした活動の経験を具体的に話すことで、自分の人間性や継続力を伝えることができます。海外留学や語学留学の経験を語る
海外での留学やワーキングホリデーの経験を語ることで、国際的な視野やコミュニケーション能力をアピールできます。企業がグローバル展開を進める中で、海外での実体験や英語能力を持っていることは大きなアドバンテージとなります。
４まとめ
「前職が嫌で辞めました」
前職の否定的な理由で退職したと伝えると、採用側にマイナスの印象を与えてしまいます。前向きな理由を考えておくと良いでしょう。
「御社で何ができるかわかりません」
面接では自分がどのように貢献できるかを具体的に伝えることが重要です。準備不足の印象を与えてしまう可能性があるため、しっかりと事前に企業研究を行いましょう。
「給料だけが気になります」
給与に関心があるのは当然ですが、面接の際にそれを最優先に話すのは避けるべきです。自分のスキルや意欲をアピールした上で、給与の話をするタイミングを見計らうのが適切です。
「とりあえず応募しました」
面接官に対して、具体的な志望理由や企業に対する熱意が感じられないと、不採用になる可能性が高まります。なぜその企業で働きたいのかを明確に述べましょう。
「すぐに辞めるつもりはありませんが、状況次第です」
長期的な視点で仕事に取り組む意欲が伝わらない発言は避けるべきです。企業は安定的に働くことを期待していますので、その点を意識してアピールしましょう。
「プライベートを重視したいので、残業はしたくないです」
残業を避けたいという意向を持つことは理解されるかもしれませんが、面接の場で強調しすぎると協調性に欠ける印象を与えてしまいます。バランスを持った発言が望ましいです。
「分からないのでお任せします」
面接の質問に対して受動的な返答をするのは避けましょう。自分の意見や考えをしっかりと述べることで、主体性を示すことが重要です。
「今は特にやりたいことがありません」
面接では意欲的に取り組む姿勢が求められます。興味のある分野や、学びたいことなどを具体的に述べるようにしましょう。
「今後どうしたいかは、特に考えていません」
将来の展望を示すことは、採用担当者にとって重要です。漠然とした回答ではなく、キャリアプランや目標を具体的に述べるよう心がけましょう。
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