第2話あとがき
今もあるんですかね、東京タワーに機械化された手相占い。
あの時でた結果の紙、実は今でもまだとってあります。
仕事運とか、健康運は、まあ普通のいわゆる占い的な文章なのですが、恋愛運のところだけめちゃくちゃ煽ってくる感じで、断言されて、
「え?待って今私の周りに?え?ニシハラさんかな?」
と焦った私、かわいい。かわいくないですか?
今でもとってあるところは本当にかわいいですよね?
もううるさいですか?はい、やめましょうね。
どこ行ったか忘れたんですけどね。多分押し入れの中に、どっかにあります。
福岡から一年遅れで上京してきたタエちゃん(作中ではまだ名前が出てきてないんですが)も実在の人物で、2人でよく、タエちゃんはコーヒーを飲みながら、私はお酒を飲みながら、だらだらと喋っていました。
あのだらだらと喋る時間、あの時喋ってたことが、今も内側に溜まっていて、そこから少しづつ取り出して漫画を描いているような気もします。だから、あの頃から変わってないようにも思うし、今はこうは思っていないけど、ということも22歳のハルコには喋らせることができたりして、物語を作っていくことは自分を深く知ることのようで、面白いですね。
逆に、当時は気付いてなかったけど今ならわかるということをハルコに喋らせたりすることもできます。
例えば、「カルチャーが違う」の話。
なぜ腕毛でこんなに社内が盛り上がるのか、当時はここまではっきり言語化はしてなかったです。
うっすら、社内にある「空気」に、私が気流を起こしてるっぽい、みたいなのは感じてたんですけどね。
反応が謎すぎて、異国に迷い込んだような気はしてたかな…
だから「みんな私のこと好きすぎじゃない?」とか思ってましたね。
人の腕毛、そんなに気になる?ならないよね?え、じゃ、私のこと好きなのかな?っていう笑
私の国の文化ではそうなるけど?みたいな…あはは!アホですね笑
言われっぱなしで言われてただけなんですけどね。
しばらくすると言われなくなって、多分それは、異物が混入した際の化学反応が終わった、みたいな感じだったんでしょうかね。
ところで、それらは全部、円の内側の話なんですよね。
ニシハラさんはずっと円の外側にいたような感じでした。
これも、今ではなぜニシハラさんは円の外側にいられたのか、私は円の外側にいられなかったのか、分かるんですが、当時は「いいな、羨ましいな、かっこいいな」と思ってました笑
あ、因みに第1話で使えなかった直線、使えるようになってますね。
うまくないけど。。
私の漫画表現の成長って、この段階からです。
伸びしろ〜!
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