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第110話あとがき どこから来てどこへゆくのか
近頃は書店も静かになりました。
クリスマスにお年玉に大騒ぎだったのが嘘のようです。
みんなどこへ行ってしまったんだい?
平日は備品のストックを作る内職ばかりしています。
でもやっぱり土日になるとみんな帰ってきて、レジ前には長い行列ができます。
ストックした備品もみるみるなくなって、私の自我もどんどん消えていき、レジとお客さんをつなぐ通訳にとなって、脳みそのどこかから何かが分泌され、やがてハイになります。もしくは灰。
灰になるのは楽しいものです。
終わると「ああ、よく仕事したな」って思えるし、ビールも美味しくなる。
働くって楽しいなぁ!この令和の時代に平成の社畜の生き残り感がすごい。
職場の大学生に話すと
「全然わからない」
と言われました。これが令和の感覚か。
いや世代の違いかもしれない。
40手前にもなると、いろんな人生の問題に大体決着がついてきて、考え事がなくなって、余力があるのかもしれないです。20代の頃は頭の中がいつも大変なことになってたからなぁ。
割と毎日満たされた気持ちです。
と悠長なことを言ってられる経済状況ではないんですが。
ニシハラハコは現在お仕事募集中です。
お金は常にない。
けれどなぜだか満たされていて不安がない。
これが歳を重ねるってことですか?
もしくは日本が貧しくなったってことかもしれない。
なんかあるじゃないですか、経済的に豊かではない国の方が幸福度が高かった、みたいな調査。
日本の政治問題は真剣に取り組んで欲しいものだし、なるべく良くなって欲しいという思いで投票にもいきますが、私は、あの経済的に豊かではない国にもかかわらず幸福度が高いというトリックにはまりこんでいる気もします。
あれはトリックなんですよ。
本題ではないので説明は省きますが、経済的に豊かでも心は貧しい、みたいなのも、トリックです。
自分がそのトリックにはまりこんでしまっている、という可能性はある。それはゆでガエルだし、学習性無力感だし、やはり社畜でもある。
でももう一つ外側から見ても満たされているのかもしれないよ、という可能性もある。
結果的に双方に違いはないのかもしれないという可能性もあるけど。
まあ、これが本題というほどでもないか。
あとがきに行きましょう。
これが本題。
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