第108話あとがき 偉業
本来、ぼーっとする時間、ぼーっとする期間が必要なタイプの人間なのですが、30歳を過ぎてから何かと毎日忙しくしています。
特に2019年からは激変して、日々やりたいことではなく、やるべきことを優先してそれをなんとかこなしながら生きている気がします。
気づけば家庭の優先度はどんどん下がっていき、仕事人間。家事育児は夫に任せきり、男女逆ならすぐに叩かれる方です。それでも家族のためにも頑張って働いているという気持ちもある。でも自分の夢ばかり追いかけているような気もする。なんか掴めそうだから。もしくはもう世間的には掴んでいるのかもしれない。でも夫に仕事辞めていいよとまではまだ言えない。まだちょっと具合が悪い。
ぼーっとする時間を大事にして来たつもりでいながら、私の努力はまだまだ足りないと思う根性論者でもあります。時々懐かしく思う。
先日ワタナベ(仮)が我が家に遊びに来ました。書店のアルバイトで出会った青年で、今一緒に「あんた、ダンスのなんなのさ?」というラジオをやっているあの彼です。迎えるにあたって、見てみぬふりをしてきたところにメスを入れ、つまり大掃除をしました。
「よかった」
と夫がこぼしました。
「この家をなんとかしなければいけないと思っているのは僕だけかと思ってた」
家庭という孤独の中に置き去りにしていたようです。
水回りも綺麗になったし、娘のおもちゃも片付いて、スッキリした部屋にお客様をお迎えすることができました。
図らずも12月に大掃除という偉業を成し遂げてしまいました。
突然ですが、今年の抱負は「年内に仕事を納めて年末年始を楽しむ」です。
普段はテレビを見ない私も年末年始だけは違います。普段を知らないくせに普段とは違う特別番組だらけのチャンネルを回します。どこもかしこもテンションが高い。今年が終わるよ!来年がやってくるよ!とおめでたいムードに包まれているあの感じが好きです。
スーパーも賑やかになって来ますよね。これからクリスマスとお正月が合わさった不思議な商戦を見せてくれることでしょう。年末のスーパーも大好き。
書店のバイトは何日まで入っているんだっけな?
12月は書店の最も忙しい時期です。それはクリスマスにピークを迎え、落ち着くかと思えばすぐにお正月。冬休み。お年玉をもらった子供たちが押しかけ2月ごろまで緩やかに続きます。職場でも年末年始を味わうことができるでしょう。
私は年末年始を楽しみたいので、これまで以上にやるべきことをこなし、根性で、なんとか仕事を納めたいと思っています。計画的にやる。
あとがきにいきましょうか。
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