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第92話あとがき 結局もう一本あけちゃう

ワンオペの土曜日。
晩御飯もお風呂も終わり、歯磨きもさせて、布団の上でさあ、あとは寝るだけ、という時間に娘と遊んでいると、眠たくなってきて(子どもと遊ぶというのはどうしてあんなにも眠たくなるんでしょうか)半分夢の中でごっこ遊びの相手をしていると、私が寝ぼけて色々変なことを言うのがおかしいらしく、娘がゲラゲラと笑いました。ワニと黒猫のブロックで遊んでいたのですが、どうしてもワニのことを「わんわん」、黒猫のことを「カラス」と呼んでしまい、関係ないのに、カレーライスが出てきて、私が喋るたびに大ウケで、私もそれが楽しく、微睡みの中で浮かんできたものを次々に口に出して遊んでいました。
でももういい加減眠たい。
「ああ、お母さんもう眠たい」
というと、ハッと気づいた娘は素早くリビングの時計を確認しに行き
「なんだ、お母さん眠たいに決まってるよ、もう9時だもん」
と言いました。
娘の中では私は9時に眠たくなる大人なんだな、と言う発見。
納得した娘は、速やかにトイレを済ませ、私の隣に枕をくっつけて、寝よう寝よう、とすやすや寝てしまいました。私も一緒に寝てしまって、23時にのっそりと起床。
洗面所の鏡を見ながら、歯磨きをしてまた布団に戻るべきか、それともビールを最後にもう一本開けるべきか20分くらいぼうっと考えていました。

それで、結局本日4本目のビールを開けてこの文章を書くに至るわけですけども。
飲まずに寝るという選択もアリだったと思うけど、いつだってお酒飲みながら文章を書く一人の時間の誘惑には勝てない。明日のこととか体のこととか考えたら「寝ろ寝ろ」って、思いながら飲んじゃう。
こういう時の選択を「飲まない」方にしていったら、何かが変わる気がするのに、変わらないままも案外好きでね。
今日のやることリストのうちの一つが、あとがきを書くことだったんですが、できずに一日を終わりそうだったところ、仮眠とって冴わたる脳みそに改めてビールを入れて慣らしたところでご機嫌に筆を執れるなら、こんな幸せはないぞと。
世の中には酔っ払って深夜に書く長文を翌朝後悔すると言う文化があるそうですが、私は知らんね。
強気でいこうぜ。
今宵もあとがき、いってみよー!

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