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第104話あとがき 前向きな三井寿
作画を完全にデジタルに移行して、数ヶ月が経ちました。
またアナログ作画にチャレンジしたい気持ちが沸々と湧いてきています。
そもそもなぜデジタルに移行したのかというと、有難いことに、月刊誌コミックビームで連載をさせていただけることになり、アナログに費やす時間を取れるか心配だったためです。
ベタとか、枠線を引くとか、スキャンするとか、デジタルだと何かと短縮でき、その分お話を考える時間を割くことができます。
英断だったな、と確信しているのですが、それとは別に、アナログへの憧れは存在するのです。
だいたい私はデジタルでもカケアミは手で描いてるし、デジタルをフル活用して効率的にやれてるわけでもないんです。デジタルの良さを最大限に引き出せてないのに、完成した「モノ」は残らない。なんだかこれって、デジタルとアナログの悪いとこどりな気がしませんか?
もちろん全てが全てそういうわけじゃないんだけど。
iPadの画面にチマチマとカケアミをしていきながら「いや、何やってんだろう?」とか思っちゃうわけです。
何かがおかしくないか?と。
やっぱり私は、アナログを頑張るルートが私の本来のルートのような気がする。
私のいいところは下手くそなりに完成させる、というところだと思うので、アナログで足掻く様子を表沙汰にしていく腹は決まってます。これは、本当にいいところだと思う。
だけどやっぱり現実問題、時間がかかる。
パートもあるし。パートは辞めるつもりないし。私のオアシスなので。
そこへ娘の成長問題も絡まってくる。子どもはある程度勝手に育っていくけど、私はもう少し目を向けるべきなんじゃないか?と自分をジャッジする視線が気になって。
あと本も読みたい。今読書熱が再燃していて、パートの行き帰りのわずかな通勤タイムで、コツコツと読んでいるのですが、その数倍も早いペースで、読みたい本が増えていきます。(何しろ本屋で働いているのだから)
ふう、やれやれ、とXを開くと、NBAで河村勇輝が活躍しているらしい。ジャ・モラントのいるグリズリーズで二桁得点の活躍を見せたとか。
カレンダーには夫の字で「ハーフマラソン」とメモってあります。ハーフ?夫が?いや、そういえばちょっと前に「エントリーする?」みたいなこと聞かれたな…あ、私が出るのか…最近仕事帰りの5キロしか走ってないけど、ハーフ走れるかな…ちょっと10キロくらい練習で走っときたいな…
などなど…
思えば作中のハルちゃんくらいの時は、夢のように時間を持て余していて、それに気づかずにいましたね。時々スラムダンクの三井寿の気分になります。
(レッドブルの缶を開けながら)
でもいずれまた、おそらく近々、アナログ環境を整えるつもりです。整えるぞ!
まずはデスク周りの整頓から…
アナログはスペースもとるんですよね。
ちょっとずつがんばろ!
あとがきに入ります。
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