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無人駅で君を待っている

高台にある寸座駅からは、果てしない空と浜名湖の水平線が見える。無人駅にあるベンチに座って会いたい人の顔を思い浮かべてみて。

優しい思い出と感謝を心に刻み、苦い後悔は空と海に流すように。

「会いたい」

本気で願う気持ちは、雲ひとつない夕暮れが空に届けてくれるかもしれない。

小説 『無人駅で君を待っている』より



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