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砂糖が抱えるリスク

書籍 ルネサンスvol.13

食がもたらす❝病❞ ~日本の食 安全神話崩壊~にて

西川榮郎さんは、砂糖について、以下のように述べておられます。

白砂糖は精製時に苛性ソーダや硫酸などの化学薬品を大量に用い、ミネラルを完全に失った超酸性の食品だ。精製された白砂糖には健康上の問題が多く報告されている。 虫歯・ 歯周病、 骨粗しょう症をはじめ、 統合失調症やうつ病などさまざまな精神疾患の原因にもなる。 とくに思春期の子どもが砂糖を過剰摂取すると精神疾患リスクが高まることが、国立精神・神経医療研究センターの最新の研究でも報告された。

また、悪玉菌の温床となり腸内環境を悪化させることから、 アトピーやアレルギー等の免疫病や、多様な生活習慣病を引き起こす。糖尿病、がん、高血圧、 アルツハイマーとの関連も報告されている。

では、精製前の黒砂糖であればいいのかというと、これも注意が必要だ。 サトウキビに農薬が使用されていれば、精製が進んでいない黒砂糖の段階では、 確かにミネラルも豊富だが、農薬の影響も大きいからだ。

しかも、市販品には紛らわしいものも多い。サトウキビの搾り汁に 石灰を混ぜて煮つめただけの純黒糖は、日本では非常に希少で、 通常は外国から安く輸入される ザラメや水飴などで増量し、カラメル色素(発がん性)で黒く見せかけている。こうした「真っ黒」な黒砂糖は要注意だ。 ホンモノは「淡い黄緑色」「淡い茶褐色」など多様な色をしている。

私としては、砂糖はなるべく 摂取を控え、どうしても甘みが必要なときは、黒糖100% の純黒糖か三河みりん、 はちみつ、ヤシの花蜜などで補うことをおすすめする。いずれにしても、市販品にはどれもニセモノが紛れ込んでいるので、 注意したい。
(p87)

砂糖は、タバコ、お酒と同様に嗜好品と考えた方がよさそうです。

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