新政権となったメキシコ。揺れ動く社会の中でEncounter Japanは規模拡大を目指して挑戦し続け、突き進みます
経営者としての人生を歩みを始め、10年が経とうとしています。商売していれば当然ですが、辛いことや不条理なこともその例に漏れず2024年もきちんと発生しました(笑)。
Encounter Japanの皆の師とも云える方がメキシコから日本へ帰任される等、寂しい別れもありましたが、今後のEncounter Japanを語る上で2024年は重要かつ実りある一年になったと思っています。10年目にして、漸く手応えを感じた2024年(遅すぎる)。
「ラテンアメリカと日本の新しい歴史を創り、人々の人生を豊かにする」という理念に真っ直ぐ向き合い、実現できた2024年でした。
2024年にお世話になった皆様、ありがとうございました!
「今年が勝負」と毎年のように唱えていますが、来年2025年も変わらず「今年が勝負」の一年になりそうです。現状に満足せず、既存事業の更なる成長。そして新しい挑戦を2025年も続けていきます。気を緩めれば、木っ端微塵となって吹き飛ぶ零細会社です。緊張感を持ち続け、経営者として強くハンドルを握って会社経営により向き合いたいと思います。
メキシコではシェインバウム新大統領が2024年10月に就任し、民間企業にとって大きな変化が生じる法案が幾つか可決される見込みです。シェインバウム大統領がどうこうというより、前任の大統領が積み上げてきた圧倒的負債をどのように現大統領が、現政府が解決していくのか悲観的に見つつ注視していきますが、改めて長期戦で海外市場でビジネスを展開する上ではカントリーリスクや政情をよく観察することが重要なんだと強く感じたりもしてます。
色々と盛り沢山だった2024年。新しく挑戦できたことを幾つか備忘録的にも書き綴っていきたいと思います。5,000字と長文になってしまいましたが、ぜひご覧いただければ幸いです。
🌾 日本産精米のメキシコ向け輸入を開始🌾
初めて20fコンテナを仕立てて、鬼門と呼ばれる(勝手に呼んでます 笑) メキシコの通関を突破し、日本米精米の輸入調達に取り組みました。
これを機に日本からの商品・食材等の調達を担当するメキシコ人社員も誕生し、今後も自社直営ブランド店舗で直輸入品の提供を通じ、他店舗との差別化に取り組む他、大手ホテル・飲食店グループへの卸売販売にも本格的に着手していきます。
🍣コロンビア共和国で鮨屋「NANA」を開業 🍣
悲願の南米大陸進出。不安と期待を抱えながらのコロンビアはボゴタ市内の「七 ~NANA~」開業でしたが、お陰様で大変好評でして、連日大忙しな日々です。
現地法人の社長を務める小川晃司は、まさに地球の裏側コロンビアで時の人。驕らずに、謙虚に引き続きやっていきましょう。
2025年にもコロンビアという未開拓の市場で新しいチャレンジを繰り広げていきます。勝って兜の緒を締めて、さらなる挑みを続けます。
🇧🇷ブラジルのJAPAN HOUSE SÃO PAULOにて 日本文化の発信事業に着手🇧🇷
ブラジル連邦共和国。人口は2億人を越え、文字通り地球の裏側にある巨大市場。学生時代にバックパックを背負って旅した時に「ブラジルには間違いなく将来訪れるから、ブラジルは行かないでおこう」と思って渡航しないまま15年が経ちました。
外務省が日本の情報発信拠点として、米国ロサンゼルス、英国ロンドンそしてブラジルはサンパウロに拠点を有するジャパン・ハウス。日本にとって重要な拠点である、ここジャパン・ハウス サンパウロで日本文化の発信事業を2024年10月実施しました。
執行役員の生田祐介が、まさに切り拓いたブラジルという市場。「ラテンアメリカ」を主戦場とする我々Encounter Japanにとって、中長期的には必ず拠点を作って価値提供したい国。
🇯🇵神戸事務所の立ち上げ🇯🇵
2024年夏に、神戸は三宮に小さな事務所を構えました。新卒で弊社に入社し、メキシコシティで3年弱にわたってマーケティング事業や広告代理店業務に携わった原 文都くん。責任者として溺れながらもがきながら(笑) 日々業務に勤しんでおります。神戸大学に通う大学生一名がアルバイトとして働いており、現在は2名体制。
現在、社内の拠点の中で最もベンチャー感溢れる新オフィスですが(笑) 文都くんには想像を超える、日本でしか成し得ない、未来に繋がる仕事をしてほしいと期待しています。
僕たちの最たる競合優位性は 「人」
上述の通り、会社として様々な新しい取り組みを行う他、2024年には弊社の幹部メキシコ人メンバー数名が日本へ出張致しました。
2024年4月にはセルビア人でGOEN FUJITAYAのマネージャーを務めるミランが茨城や広島へ。料飲部の事業部長を務める古株のハイロが8月に東京・奄美大島へ。2024年9月には部門横断的に活躍するパブロがIsland Companyの皆様のサポートを受けて鹿児島県内の複数都市へ商品発掘のため訪問しました。
旅費・交通費を想定予算の3倍使ってしまった2024年でしたが(笑) 中長期的に見れば、必ず事業に活きると思っています(言い聞かせています)。
僕たちEncounter Japanの最たる競合優位性は、優秀かつ情熱を持った若いメキシコ人・日本人の役員・社員の存在です。
「現地」や「現場」に訪れて、感じたものや自身の見たものは会社にとっても個人にとっても財産になると信じてます。これからもより一層、メキシコ・コロンビア支社の社員が日本へ出張する機会を設け、日本人社員がメキシコ国内の各地、そしてラテンアメリカ域内を飛ぶ回れるチャンスと、学べる機会の提供に努めていきます。
10年後も生き残れる会社の在り方とは
日本側のデータですが、曰く企業の生存率は創業10年後には6%しかなく、20年後には0.3%しか生き残られない。30年後は0.02%と1万社に2社。数字だけ見ると、会社が生き残ることって何て厳しい世界なんだと痛感します。
30歳前後で燃え殻さんに厳しく何度も言われた「西側、お前負け癖ついてんじゃねぇか」という言葉を暫く背負って生きてきました。2024年は漸く「勝利の味」も知ることができた気がします。
起業して10年。メキシコという過酷かつエキサイティングな環境で10年近くにわたって、諦めずにやり続けてきました。資金的にほぼ瀕死の状況なんて何度もあったし、諦めたくなる(諦めるべき?笑) シチュエーションだって何度もあった。
なんでそんな過酷な状況を乗り越え続けることができてるのか。いろんな要因があります。ただ何より、間違いなくこの数年のEncounter Japanの台頭は、幹部社員を含めた多国籍のメンバーが成長し、彼らが日々努力と学びを重ね続けてきた結果だと思っています。
次の10年生き残っていくために、必要なことは何なのか。「10億円の壁」ってなんなのか。
焦りもしないし楽観もしませんが、悲観もしていません。当たり前のように会社経営する中でハードシングスはあると思いますが、どれだけ辛かろうが乗り越えていけばいい。
高すぎるように見える山も、洒落にならなそうな火事場も、笑って仲間と乗り越えていきます。次の10年はもちろん、これから先の何十年も生き残って、サバイブし続けていく中で、社会でより大きな社会貢献を生み出していきます。その先に、僕が描く「中南米に特化した日系財閥企業」が待っていると考えています。
僕や現社員たちがこの世からいなくなっても、理念が生き続け、カルチャーが受け継がれ続ける会社にしていきたい。「100年続く企業」を目指す僕らにとって、現時点なんて、まだまだ僕たちEncounter Japanの挑戦と成長は始まったばかりだと思っています。
Encounter Japanでは三カ国、全事業部で採用活動中です
僕たちの会社は日本人が全体の1割。9割はメキシコ人やコロンビア人を中心とした多国籍のメンバーで構成させれています。グループ総勢で120名程度が勤務し、平均年齢は20代後半と若く、ヤンチャですが(笑)仕事に精一杯取り組む社員が集結した多国籍の企業です。
元気な社員が多いため「宴はデカく」をテーマにした結果、2023年の社内忘年会ではトラブルが同時多発的に大量発生したため(笑) 2024年は管理部長そして人事部よりお咎めを受け、穏やかな社内忘年会となりました。他方、社長として「宴はデカく」の実現にも精一杯取り組みたいと思っています(半分冗談、半分本気!)
我々の競合優位性は「ラテンアメリカと日本に特化した会社」という、ユニークなポジショニングと、飲食店運営を中心とした「食」に関わる事業と広告・コンサルティング事業が連携・協力することで創造できる唯一無二のソリューションを通じた価値提供。そして想いと技術を持った多国籍の「人」の存在の三つが挙げられます。その中で最も大事な「人材」。日本人社員はグループ全体の社員数で見るとマイノリティですが、企業価値のど真ん中にある存在です。
シェフ・料理人、企画・営業職、広報、新規事業担当。日本本社、メキシコ支社、コロンビア支社の三カ国で日本人社員を採用中です。弊社に興味・関心がおありになる方はinfo@encounter-japan.comか、直接私のSNS宛までご連絡頂ければ幸いです。ご質問等も歓迎です。
「何者でもない若者」が挑戦と努力を重ね「何者かになれる」のがラテンアメリカという市場
僕たちが求める人材は、素直さやひたむきさ等の持った方々。「何者かになりたい」ともがいている人材。
いまや総料理長を務める坂本だって、海の家で働いていた30歳過ぎの元フリーター。執行役員の生田だって、なぜか就職活動せずに北海道で乳搾りしてました(笑)。いまやクリエイティブ作って、大企業相手に仕事しながら神戸オフィスを任されてる原だって、就職活動に失敗してラーメン屋でフリーターしてたんです。コロンビア法人の社長を務める小川は、大学を4年時に中退して、ラテンアメリカを放浪する中で弊社のインターン面接を受け、一度落ちたのに諦めずに二回目の面接を申し込んできた。僕に至っては、総合商社に入社したと思いきや、入社2ヶ月後に失恋しまして心を患い、朝起きれず出社できない。ファイル整理さえ満足にできないといった、究極のポンコツ新入社員(笑)。
そう。みんな「何者かになりたい若者」であって「何者でもない若者」でした。華やかな舞台での活躍経験なんてもってのほか。それでも、危険に映る「ラテンアメリカ」という大きな可能性が眠る市場で挑戦し、賭け続け、努力と学びを日々積み重ね、勇往邁進してきました。
自分たちの現状位置にも現状の能力にも満足していないものの、少しづつですが、この社会で存在価値のある大人たちになれつつある。社会に貢献できている集団になれつつあると感じています。それは僕たちが地球の裏側に位置する「ラテンアメリカ」を舞台に挑戦すると決めたことが大きな要因だと感じています。
ラテンアメリカという「開いてない宝箱」が沢山眠る市場。まさにRPGゲームのような世界観で僕たちと共に挑戦してみたいという方。将来起業したい。独立したい。自分の店を持ちたいというような、血気盛んな方々も歓迎です。
Encounter Japanは株式会社なので、顧客、そして日々の売上・利益と我武者羅に向き合って働く営利集団です。他方、社員の挑戦したい想いや夢を叶えることができる場所でありたい。それがたとえ踊り場であったとしても、日々真摯に働く社員たちの自己実現に繋がる会社でありたいと強く願っています。
2024年12月に公開した3本の記事です。会社の状況や、牽引する幹部社員等の姿と想いが垣間見れて、会社の状況もわかると思いますので、この気が遠くなる長文noteをご覧頂いた方には、ぜひ引き続きご一覧頂ければ幸いです!