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2020年を振り返ろう。2021年はEncounterの本格リベンジ元年@メキシコ

明けましておめでとうございます!本年も宜しくお願い致します。2020年は誰にとっても忘れられない、衝撃的な一年だったと思います。メキシコで生活する僕にとっても、Encounter Japanにとってもそれは例外ではなくて、「生き残りを懸けた戦い」だった2020年ですが、どうにか乗り切れました。K.O負けして退場することにならなかったし、K.O勝ちからは到底かけ離れていますが、どうにか判定勝ち出来た気がする。友達に、知人に助けられ、仲間にと従業員で力を合わせて乗り切った勝利でした。そんな2020年を、極々簡単に振り返りたいと思います。

長年連れ添った仲間の退社と「会社」への脱皮

2014年に立ち上げた渋谷のEncounter。法人化する前から連れ添った俊が2020年が始まって早々に退社する運びに。いまは東京のど真ん中で、飲食店で頑張ってるそう。今でも寂しくなる時はあるし、僕より役員のハイロが寂しそうですが(笑)新天地で活躍しているそうで何より。

個人的にショックな出来事であったのも事実ながら、以前までの自分とは違って「最後の一人になっても諦めない」と腹を括った自分に成長?退化?していたので、引き摺ることなく、無心で頑張ってくれている社員と共に、しっかり戦い抜ける組織になれていたことは「寄せ集めの友達」から「強い会社」への脱皮ができているなと感じています。

元々はMR.甘ちゃんと呼んでも良いきがするくらい、優しさや思いやりを誤解し、目を背けてはいけない部分を背けてしまう人間だったと思います。同世代の仲間や尊敬できる先輩たちから引き続き学びながら、本当の意味の強さや優しさを、自分の中で身につけていく2021年にしたいと思います。

コロナウイルスで営業停止。企業案件も大半がストップ

2月頃から観光客は目減りしだし、飲食店の売上にも陰りがでていたのですが、3月に入って宿泊施設と飲食店の売上も激減。「補償と自粛はセット」は実現しない。ここはメキシコ。日本人のF&B所属の社員には減給や休暇などの取得に協力してもらったものの、この悪夢はいつまで続くのか。暇すぎてやることのなくなった、駐車場のバレットパーキングを担当するイサックがテラスの壁塗りに勤しむ姿を見ながら、お客が誰もいないテラスで煙草を吸って心を落ち着かせようとするも、悲観的にならざるを得ない日々。

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2020年の1月には、初めてロサンゼルスへの出張を行い、メキシコ、日本、米国の3カ国での仕事や見込案件が山盛りで「過労死するー」と笑いながら、バタバタしていたのが、急激に目減りする銀行残高と「え?これ月の売上?」って感じの月次P/L。社員の皆には、もちろん不安な顔は極力見せないように努めてましたが(バレてたかな?笑)、心の中ではいまだに経験したことのない、焦りも感じていました。

109人の人々の支援で、乗り越えられたこと

2020年4月の時点で「これは絶対やばい」と感じた僕は、熟考の末にクラウドファンディングの実施を決意します。手段を選ばず、生き残ってまでEncounterは存命する価値がある企業なのか。正しくない言い方かもしれないですが「信用貯金」を切り崩すのが、僕の場合はクラウドファンディングだと思っています。

調子乗んなよ!と罵声が届いてくる気もしますが(笑)、僕は義理・人情を大切にして生きてきたので、いろんな世代の、いろんな人たちから信頼はあると思っています。けど、その人たちから集めたお金で生き残ることが、果たして良いことなのか。もちろん、銀行からの借入などのファイナンスも同時並行させながらもですが、沢山悩み、考えました。

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結果、僕はEncounter Japanが存続することで、人々の人生が豊かになることを信じてると確信したんです。今は決して多くの社会的インパクトは残せていないけれど。「ラテンアメリカと日本」をテーマに活動しているベンチャー企業は、皆無に等しい。僕らは「新しい歴史を創ってる」と、僕自身はまだ信じてるし、それを信じて日々戦ってくれてる仲間も沢山いる。短期的にはいろんな人に迷惑をかけながら、突き進んでいくかもしれないけど、きっと会社が目指すことや理念に大きな価値があることを信じて。社会貢献しながら、沢山の人を幸せにできる集団だと信じて、クラウドファンディングを実施させて頂きました。その結果、107名の方々にご支援頂き、170万円を超えるお金が集まりました。

応援してくれた友達に対しての恩返しはもちろん、世界に向けて、生き残ったものとして還元していくように、引き続き不退転の覚悟で頑張っていこうと思います。

回復傾向だった店舗が、5人組の強盗たちに襲われて

「メキシコって危ないでしょ?」と一年で1000回くらい聞かれますが、僕は大抵「渋谷とか歌舞伎町より安全ですよ〜」と冗談交じりに応えていました。実際、僕はメキシコで襲われたり、身の危険を感じた経験が個人的にはなく、社員やインターン生でも殆どこの5年で被害はなかったので、「メキシコの危険」に無頓着になりつつあったのも事実です。

2020年9月。日本からグアナファト空港へ到着し、夜遅くに自宅へ到着した僕は携帯のSIMやらを入れ替え、メールだけでもチェックしとくかとPCを開くと役員のハイロから不在着信とメッセージが沢山入っていました。そして5人組の強盗に襲われたことを聞かされます。長時間のフライトと時差ボケで、夢でもみてんのかなと思いましたが(苦笑)それは現実で。自宅の書斎で倒れそうになったことを覚えています。3月から6月くらいまでの、地獄の売上激減からは脱却して、漸く盛り返していた矢先の出来事でした。

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なにより従業員の皆が無事で良かった。お客様も既に全員退店した後だったので、お客様の被害もなかったのが不幸中の幸いでした。

現在はセキュリティ担当の警備員も雇用し、防犯カメラやシステムにも投資をして再発の防止に努めていますので、在住日本人の方々もぜひ安心してお越し頂ければと思います(メキシコ人の来客は前年度を既に超過してるのですが、日本人の来客は現在も8割程度、減ってる状況です・・)。

逆転劇の始まり。そして新しい仲間たちのグループイン

9月に入った頃から、企画・営業部での動画制作やWeb制作の仕事が回復し、営業も制作も慌ただしい日々を送っていたのですが、強盗の一件で、回復傾向にあった店舗は閑古鳥が鳴く状態。

そんなとき、プロジェクトの発起人であるジェトロ・メキシコ事務所の志賀さんを始め、沢山の人々の協力を受けて超絶著名なメキシコ人YoutuberであるOscar Meza氏が来店。2020年12月末時点では260万回を超える再生回数となり、動画公開後からは予約の電話が鳴り止まない。休日は入店制限しないと運営できないくらい、繁盛しました。週末は僕もお客さんとのコミュニケーションのため、現場で接客する日々を日本帰国前まで送ることになります。今も昨年度の売上と比較しても、決して悲観的な数字ではない Izakaya GOEN。これで日本人客が戻って、宴会需要とかが回復すれば、大きな成功に繋がる気がします。

そして10月1日からは、13年続いてきた世界遺産の街にある人気惣菜店 「Delica Mitsu」がEncounter Japanのグループイン。オーナーシェフの青柳さんから、お話を伺った時には心からビックリしましたし、経営統合とは言っても、双方の集団では異なる文化があり、そこで働く人々の性格も考え方も違う。グループイン当初は不安もありましたが、現時点でチームの統合は成功だったといえるようなポジティブな状況です。世界遺産の街で13年間、日本の惣菜を提供してきたDelica Mitsuと青柳さんの魂を、僕たちが引き継いで色んなチャレンジを2021年は仕掛けていきます。

これから、日本・海外(特に欧州)で色んなことを仕掛けられる予定の青柳さん。ぜひ今後のご活躍はこちらのnoteをご覧ください。

第一子誕生!西側一禾ちゃんです

そしてプライベートでは、幸せな出来事がありました。12月22日に、第一子を授かりました。女の子です。西側一禾(いちか)ちゃん。周りの赤ちゃんとか妊婦さんに、今までは殆ど興味がなかったのに(すいません・・)、世界の見え方が変わりました。。可愛い・・。かわいすぎる・・。子育てパパとしては、既に妻から戦力外通告を受けそうなくらいですが、2021年はパパスキルの向上にも努力したいと思います。

大切な人が、年々増えていくのが人生の醍醐味ですね。会社経営をしながら、家族と社員や仲間を愛しながら、僕を、僕として一人の人間として信じ、愛される人生が送れるとすれば、そんな幸せで贅沢な時間はないと思います。頑張らなきゃな!パパだし!社長だし!

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もっと社会に貢献して、人々の人生を豊かにする企業にならなきゃな

「ラテンアメリカと日本の新しい歴史を創り、人々の人生を豊かにする」ことが会社の企業理念です。メキシコ人と仕事をする難しさを、年々増加するメキシコ人の仲間と時間を過ごしていくほど、感じています。それでも、きっと「日本とメキシコ」の間にある違いを嘆くのでなく、お互いがお互いの考えを受け入れあって、それでいて会社のために、お客様のために、仲間のために誠意を持って主張していく。そんな風土をつくっていけば、きっと本当の意味での唯一無二な企業に成長できると信じています。

世界一周の旅から帰国して10年。起業してから5年が経ちました。ほぼ丸腰でメキシコに来て、数人で戦ってた日々だったのが、いまは35人を超える仲間がいます。急成長はしてないし、未だ成功したベンチャー企業ともいえる状況ではないですが、地味でも良い。日進月歩で。着実に会社が、より愛され、より社会的インパクトの出せる企業とすべく、2021年。今年もめちゃ頑張ります。

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引き続きF&B部門で採用活動を行なってます

弊社のFood & Beverageでは、引き続き料理人の方々の採用を行っています。2021年は企画・営業部もFood & Beverageでも、動きのある一年になる予定です。ぜひ興味がある方は、ご連絡頂ければと思います。待ってます!





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