高専寮の思い出 塩事件
私は高専時代に寮に住んでいた。
高専寮は2~4人部屋で、机を並べて勉強したり、ベットをくっつけて生活をしていた。
基本的にプライベート空間は存在しなかったが、中学を卒業したばかりで、友達と遊ぶのが楽しい時期だったので、特に苦痛に感じなかった。
高専寮に住んでいた1年半は非常に濃い時間だったので、思い出の量が多い。
ブログのネタに困ったときに、小出しで寮の思い出を出していこうと思う。
塩事件
寮でずっと生活していると、どうしても話すことがなくなり飽きてくる。
飽きてくると、刺激が欲しくなる。
そこで、やるのが「いたずら」である。
僕と同じ部屋の住居人は寝るときに口を開けて寝る奴だった。
寝るのも早くて、部屋でわいわい遊んでても眠くなったらすぐ寝るので、ある日いたずらをすることにした。
土日は自炊していたので、調味料が一通りそろっている。そこで、ヨーグルトを食べるような小さなスプーンに塩をのせて、彼の口の中にサラサラーと入れてみた。
入れた直後に反応はなかったが、急に飛び起きてトイレ向かって飛び出して行った。
そして、部屋に帰ってくるなり、泣きそうな顔をしながら、
「俺、病気かもしれん」
と言ってきた。
詳しく話を聞いてみると、のどがぐちゃぐちゃして気持ちが悪い。やばい病気かもしれないと、本当に不安がっていた。
その様子を見て僕たちは爆笑しながら、いたずらだよと教えると本当に怒られた。
一日中、口もきいてくれないし、目も合わせてくれなかった。
なんとか、許してもらったが、あの時期の部屋の雰囲気は過去最悪だった。
その後、遊んでいる時に彼より早く寝ようとすると。
「俺より先に寝たらわかってるよな」
と言われるようになり、彼より早く眠れなくなってしまった。
という、おはなし
カメ
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