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彫る+刻む、なんてやってねえのよ。

2019年に突如始まった活動を、とあるアワードに出してみたところ、セミファイナリストの20人に選ばれた。
ファイナリスト6人に選出されるかどうかは5人の審査員に対しての一対一のプレゼンテーションにおいて決まるということで、準備をした。

ファイナリストになった場合、そしてウィナーになった場合の展示方法と作品に関してを説明する。
悶絶した。
苦悶した。
惨敗した。

作品作りに活躍した右脳はプレゼンには役に立たなかった。左脳が作品にかかわったのは作品ができた後、タイトルを付けるときだったから。
右脳に心を足して作品を作ったので言葉にできなかったのだ。

無理やりな言葉、無理やりな論理は嘘であり、「全部うそをついているように聞こえる」と評され、そうなんです、うそをついているんです。と後日原落ちをする。
しかしながら、うそをついていることはわかるのだが、うそのもとになる真実が見当たらない。真実を作り出すこともできない。
薄皮を剥いでも、厚皮を剥いでも、そこに真実はないのでした。

実体のないものを実体化させている。それに言葉をまぶす。日本語と英語を使って。記号をあしらって。

今日見つけた真実は翌日には身のないものであることを知る。包括するか、切り刻むか、あるいは虚を突いていくか。言葉と出来上がった作品の間にはつながりがあるようでないようで。
わたしだけの楽しみに陥っているような気もして、それでもまあよい、と開き直って見たりもして。

どんなのを作るのですか?という質問に言葉が追いつかないので、スマホで写真を見せるものの、それを見せたから何がどうなるわけでもないという極めて気まずい状況になるだけであって、現時点で最適な回答は見いだせていない。

見る側と作る側は交わりますが、一致はしないわけです。

さて、話したかったお話に到達しました。
どんなものを作るのですか?の後の答えとして、絵画、と答えるのが最も無難であり、伝わりやすい。油か墨かデジタルか、それが何であってもおおよそ想像がつくし、会話が進む。
しかし、立体作品です、というてしまうとその後が続かない。もう写真を見せるしかない。
で、立体というお言葉ですが、なんともいいようのない言葉ではありませんか。味気のない、状況説明だけの単語。
彫刻という言葉もありますが、彫る+刻むを僕の作品に使うことはできないわけで。
そもそも作る、という単語すら怪しい。
くっつけているだけなので。移動させているだけなので。移動が彫刻ではない、でしょう?

目下、彫刻や立体以外の言葉を探しているところです。
今風のいい言葉、こんなのどうでしょう?ってのがあればコメントください。

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