38. 明日はパリへ行く
2019/1/5 Barcelona
バルセロナ3日目の朝。昨日たくさん歩いたからか、9時ごろまで眠ってしまった。朝ごはんを作って食べようと思ったけれど、ダイニングをオフィスにしているフラーがまだ眠っていた。ダイニングキッチンは真っ暗な状態。フラーの寝息が聞こえてくる。
キッチンで料理をすると起こしてしまうので、何も口に入れずに出かけることにした。外に出たのは朝9時半ごろだったけれど、土曜日ということもあってかお店はまだほとんど開いていない。
どこに行こうか考えて、歩いて10分くらいのボケリア市場へ行くことにした。
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外国へ行くと、たまに市場へ立ち寄る。その土地独特の食材を見れるのが楽しいし、買い物をしている住民の姿を見れるのも良い。
ボケリア市場は観光地のど真ん中にあるだけあり、庶民の台所というより近くの飲食店のひとが仕入れに来たり観光客が見に来たりするところのようだ。
果物屋や肉屋、フルーツ、豆、唐辛子など専門店のほか、おつまみを食べられるワインバーもある。ワインバーはどこも観光客でいっぱいだった。午前中からおおっぴらに飲めるのが観光の良いところである。
といってもぼくはお酒を飲まないので、市場を一周したあと再び街を歩き出した。そのまま地下鉄に乗って、ひとつの目的地へ向かう。そう。もう一度、サグラダ・ファミリアを見たくなっていたのだ。
中へ入れないかと昨日の夜に調べてみたが、チケットはすべて完売となっていた。中へ入れずとも、あの雄大な外観を見れるだけで満足だ。
サグラダ・ファミリアの周りには、今日も多くの観光客がいた。昨日は西の「受難のファサード」ばかり見ていたが、今日は改めて東の「生誕のファサード」へ行き、その巨大な建造物をまじまじと眺めた。
見れば見るほどその素晴らしさに吸い込まれそうになってしまう。どれだけの人がこの建造物に関わったのか、これまでにどれだけのひとがこれを見るためにわざわざ足を運んだのか。サグラダ・ファミリアを見ているといろいろなことを考えてしまう。飽きない。
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