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1. 日本大好きだよ。「さよなら」
2018/11/29 Narita → Dublin
成田を出発したのが前日の夕方5時。翌早朝の7時30分にアイルランドのダブリン空港に到着した。
今日から土曜日までは、ダブリン中心部のゲストハウスに泊まる予定だ。チェックインは14時。まだまだ時間があるため、10時ごろまで、空港内のカフェでパソコンの作業をする。
店内が混んできたのでそろそろ移動をしようと思うが、外は雨。気温は7度。街を歩くには心が折れそうな気候だ。
空港から市内までの移動手段を調べる。選択肢はバスかタクシーである。料金的には2.5倍ほど違う。安いのはもちろんバス。
iPhoneで調べてみると、バスはチケット売り場でチケットを買ってしまえば簡単に行けるようだった。空港出口すぐのバス乗り場まで移動し、係の人へグーグルマップで行きたい場所を見せる。「7ユーロ」と言われた。
チケットを買ってすぐ目の前にいたバスの運転手に行き先を見せると、「このバスで行けるよ」と乗るようにうながされる。
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バスが発車するころには天気は晴れていた。約30分をかけて目的地に到着。ダブリンを南北に分けるリフィー川の川岸近くの場所だった。
バックパックを担いだまま、とりあえず市内を歩いて見て回った。古く味のある街並みながら、近代的なテナントビルが立ち並んでいる。おそらくこの辺りがもっとも都会的な場所で、少し離れると郊外の牧歌的な雰囲気になるのではと検討をつける。
14時少し前にゲストハウスに到着。「チェックインできますか」と聞くと、14時までラウンジで待つように言われた。ラウンジには形状の違うソファーがいくつも並べてある。落ち着けそうな雰囲気だった。
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部屋は6人部屋。いくつかのベッドには連泊しているひとの荷物が置いてあった。空いているベッドのひとつを使うことにして、荷物をベッド下の鉄パイプ製のケースに入れる。
その後は再び街へ。寒かったので、ファッションビルに入ってマフラーを買うことにした。料金は4ユーロ。かなり安い。
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夕方ごろ、食事にしようと街を再び歩き回る。ひとりで海外へ行くと、なかなか食べるところを決められない。食べたいものよりも入りやすそうなところを探してしまう。
歩き回っていると、タイのヌードルショップがあった。料金も安そう。とりあえずここで夕食にした。
チキングリーンカレーを注文すると、商品を手渡される際に「日本人かい?」と話しかけられた。50歳くらいの小柄な白人男性。「そうです」と答えると、「日本大好きだよ。『さよなら』」と言われた。
会ったばかりなのに「さよなら」は奇妙な感じがしたが、「ありがとう」と日本語で応えてカレーを食べた。きちんとしたグリーンカレーだった。6.8ユーロ。
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ゲストハウスへ戻り、ラウンジでブログを書いて仕事のメールをいくつか返信した。21時ごろになってアルコールを手にした人たちでラウンジが騒がしくなってきたので、部屋へ戻ることにした。
6人部屋のうち、2人が部屋にいた。軽く挨拶をして1時間くらいベッドの上でスマホを見ていると、部屋にいるひとりが「電気を消していいか」と他の誰かに聞いた。
22時に消灯となり、ぼくもそれで眠ることにした。時差の関係からか疲れからか、電気が消えた数分後には眠りに落ちていた。
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