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🇰🇷悪夢の釜山行きフライトと気合いの5時間トランジット(不惑と知命のあいま Vol.7)

\ 2024年12月2日号 /
(毎週月曜発行)

❶ 今週の1枚

|一週間で一番印象に残ったことを写真を添えて|

滞在していたバンコクからの帰国便。
バンコクに少しでも長く過ごすために日本への直行便ではなく、韓国・釜山へトランジットをする深夜便を選択しました。

バンコクでの行程を終えスワンナプーム空港へ着き、深夜1:00過ぎにバンコクを飛び立ちました。
離陸後、普段通りすぐに就寝したのですが、珍しく浅い眠りの中ふと目を覚まし、どのくらい寝たのだろうかと時計を見ると1時間少々。

突然、急激な吐き気に襲われました。

辺りは照明が落とされていて暗く、飛行機が飛ぶ「ゴォー」という音に被せるように、自分も小さく「うぅー」と唸り始めます。
飛行機の揺れに圧迫される度に吐き気はどんどん高まる一方。

もう深呼吸での誤魔化しも限界だろうと思い、いざトイレへ。
久々の伝家の宝刀 “二本指” を使い、嘔吐。
3回。
雲の上。

その後はより浅い眠りと小さな吐き気が継続し、ぼんやりとした意識の中、釜山の金海国際空港へ到着しました。

現地時刻で朝7:30に到着したフライトと、同時刻に到着した別便もあり、イミグレを出るまでに1時間近くかかりました。
次の便は13:25発。
コンディションが最悪という状況なので空港内で過ごすことを考えていましたが、「外に出て気を紛らわせた方が良くなるかもしれない」という朦朧と根拠の無い判断をし、UBERを呼びました。

余裕を持って1時間半前に空港到着を考えると空港外での滞在は約3時間半。
空港からの往復の時間を入れると、2時間くらいを目的地で過ごすようなスケジュール。
ひとまず、片道30分くらいの南浦洞エリアを目指すことにし、タクシーの運転手さんにお願いしました。
料金は片道およそ20,000ウォン。

吐き気を伴うため車の揺れに不安を感じはしましたが、南浦洞エリアの約30分は車内で寝ればなんとかなると思い乗車しました。
すると運転手のおじさんが「Chinese?」と聞くので「Japanese」と答えると、「おー観光ですか?」と流暢な日本語。
そこから目的地までは結局ずっと会話したままで、寝る間がありませんでした。

ノープランで南浦洞エリアを目指す自分に、おじさんは
「どうして釜山に来たんだ?」
「なぜそんな2時間くらいのために南浦洞に行くんだ?」
「こんな朝早くにどうして行くんだ?」と質問責め。

でもとても親切で、道すがら釜山駅や日本領事館、釜山タワーなどいくつかの名所も通ったので、その度に説明もしてくれました。
一時話題になった慰安婦像も、日本領事館の前を通った時に教えてくれました。
金色の後ろ姿の銅像が一瞬見れましたが、建物のあんな目の前に設置されたら、敷地外とはいえ、どんな銅像でも大なり小なり物議は醸すだろうなと思いました。

結局、誰かと待ち合わせるわけではなかったのですが、一番回りやすく、待ち合わせるのにも良い目印になるからということで、南浦洞のロッテリアの前で降ろしてくれました。
降り際に見たおじさんの顔は渋くカッコよかったです。

そこからは更に当てもなく、海鮮系の食堂が並ぶ魚市場のチャガルチ市場、1,000店以上の店舗や露店が並ぶ国際市場、その中でもアパレル系のショップが並ぶ光復路ファッションストリートを一通りふらふら歩き、広々とした雰囲気の良いカフェへ入ってコーヒーを飲んで小休憩。

自分が頻繁に行く国の言葉で必ず覚える語句の一つに「トイレはどこですか?」があります(英語が通じない国では死活問題なので)。
タイ語は、「ホンナーム ユーティナーイ」。
ミャンマー語は、「エインダー ベーマレー」。
韓国は韓国人の友人が何人かいるため覚えていました。

「ファジャンシル オディエヨ?」

結局それからは気力もほぼ底をついたので、UBERを呼んで再び金海国際空港へ。

予定より1時間も早く着いてしまったので、空港のベンチで横になりました。
離陸1時間半前に起きイミグレへ。
離陸20分前にトイレへ。
伝家の宝刀 “二本指”。

いざ日本へ。


❷ 40代の抗い方

|健康や仕事など歳を重ねるほどその歳に抗いたくなる行動について|

*アリナミン点滴について

今週は久々のバンコク滞在で体調を崩したため、帰国後すぐに予約を入れていた高濃度ビタミンC点滴と、アリナミンを入れる点滴も同時におこないました。

アリナミン点滴は、疲労回復のビタミンとも呼ばれるビタミンB1を、血中から全身に取り込み、蓄積された乳酸菌を燃やし、血行促進や新陳代謝を高める点滴で、肉体疲労の回復や免疫力強化、ダイエットや美肌などの効果が見込めます。
今回のように、5回も吐いて身体の中がすっからかんで脱水症状気味な体調不良には、特に効果的。

特徴的なのは、点滴を打つとものすごくニンニク臭が鼻の奥を突き抜けます。
一般的にニンニク注射と呼ばれているのがこれ。
あまりにもニンニク臭がすごいので、周りに迷惑をかけているのではないかと、ついマスクでも付けたくなるほどの気持ちになるのですが、この臭いは自分にだけしか感じないものとのこと。

点滴時間は3分もかからず終わります。
つねに香ばしさが顔の周りに充満している状況は、点滴直後から数時間は続きます。
この香ばしさ、実はコーヒーとの相性が良く、点滴直後はコーヒーを一杯飲むようにしてニンニク臭の香ばしさを楽しむことにしています。

疲労が最高潮で顔に正気がなかったようですが、受けた後は顔色が良くなったとのこと。
体感も良い。

疲労回復には「アリナミンと一杯の美味しいコーヒー」で決まり。


❸ 日の目を少しでも

|過去にボツになった作品にスポットライトを当ててみる|

*SAMURAI YAKINIKU(2018年)

インドネシアやドバイなどムスリムの国で事業展開をしている旅行会社が、ハラル肉専門の焼肉店を運営する計画があり、いくつかのロゴ案を提案しました。
その内の一つ、親会社の旅行会社がサムライを配したロゴだったため、サムライが焼肉を焼いているロゴ。

当時は、自分でもハラル関係の仕事をしていたこともあり、東南アジアや中東のムスリムの人たちや、ハラルビジネスに纏わる事業者との交流が多くありました。
厳格なムスリムほど、豚由来の浄化処理をしているという点から、水すらも日本原産のペットボトルなどは飲めないことがあります。
方や、豚骨ラーメンを「アッラー、ソーリー」と言いながら食べているムスリムもいます。(ムスリムは戒律で豚を食べない)

ひとつの宗教を取り上げても、解釈は地域や時代によって様々だと理解した頃の話でした。


◾️著書

◾️不惑日記


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