No.162 「お父さん、お母さんを守りたい」
子どもを取り囲む環境が劣悪化しているのと同様に、子どもを育てるお父さん、お母さん方の環境も粗悪だ。
日々報じられる両親による子供の虐待死。
全国の児童相談所による虐待対応研修は、平成19年度で 40,639件。24年度は 66,807件と、うなぎ上りである。
育児は(私も経験中)、喜びと感動と同様に、根気との戦いである。ストレスもどんどんたまる。
誤解を恐れずに申し上げると、精神的に成熟していない多くの人たちが親になる時代である。
この根気とストレスに耐えられないのは、至極当たり前のことに映る。
育児に最も必要なのは、ほっと休める時間の確保と、心許せる人との会話。
この時間と会話を確保できないと、人は誰だって虐待してしまう可能性を持つ。
特に都会は深刻だ。
隣に住む人が誰なのか? も当たり前の住環境。
「ちょっと見てて」とお願いできたり、愚痴を聞いてくれる会話が無い。
一人でほっとする時間がとれないお父さん、お母さん
愚痴を漏らす相手がいないお父さん、お母さん
SOS を出しましょう。
まずは児童相談所です。
そして、支援する団体は確実に増えています。
決して一人で抱え込まないようにしましょう。
2014年6月
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