No.232 「聞くときには話をやめさせる」
先生が前で話をしているときに、生徒たちが話をしている。
生徒たちの話声に負けないよう、先生の声が更に大きくなる。
教室全体がざわつき、カオス状態と化す。
この光景を、生徒も先生も自然に受け止めている。
これが日常なのであろう。
全国の学校を廻っていると、このような光景に出くわすことがある。
私が生徒たちの前に立つとき、最初に伝える。
「僕が前で話をするときには、話しを止め、僕に体を真っ直ぐ向け、僕の目を見てほしい」
その理由もしっかりと伝える。
理由を説明し、納得してもらった後は、約束をし、
(ここからが肝心)
約束は必ず守ってもらう。
話を進めていくうちに私語が出たら、すぐに授業を中断し約束を確認する。
人の話を聞くときには、話しを止め、身体をその人に向けて、その人の目を見る。
生徒たちに、しっかりと躾よう。
後々彼らの財産になるのだから。
手を抜いてはならない。
2020年2月