依然として意識の低い経営者の思考
都内23区在住ですが、自宅の近くの英会話教室に子供を通わせているが、その教室、緊急事態宣言がでても、一向に休みにする意向はない。
学習塾が休校になったり、WEB授業に切り替えるなか、依然として、教室に生徒を集め、生徒のマスクの着用も徹底せず、飛沫を浴びる対面に座らせたり、接触感染の原因になるジュースブレイク等をやっている。窓をあけたり、アルコール消毒液の設置はあっても、生徒は子供。あまり家庭で使わないアルコール消毒を置いてもうまく使いこなせず、消毒効果は限定てきだ。
代表は、日本人だが、少人数だからと休校はせず、嫌なら会費は返すから休めとの傲慢な姿勢。今は三密が問題なので、規模の大小は関係ない。
言語的にも、英語は吐き出す音が多いため、日本語よりも飛沫が多いと言われる。世界的な感染爆発の背景にも、このような言語的な特性も影響がありそうだが、子供を預かる英会話教室の代表としては、極めて意識が低いと言わざるをえない。
最近の動向をみると、若い世代も感染、重篤化しており、リスクが低いとは言えない。そして、子供が感染すれば、大人と違い、自宅内等での自己隔離は難しく、看病にあたる親が感染する可能性が高い。そうなると、親の職場にも影響がでる。感染しなくても、濃厚接触者として二週間自宅待機となる。おじいちゃんおばあちゃんのいる家だとおじいちゃんおばあちゃんが感染すれば命の危険もある。
感染症のこのようなリスクを全くわかっていないし、新型コロナウイルスの脅威をりかいしていない。まさに不要不急でしかない、英会話の授業を続ける意味がどこにあるのか。人の健康や生命より、金を考える経営者はあり得ないが、更に、英会話教室という仮にも教育機関の代表としては、まったく不適格というほかない。
教育機関の代表として、緊急事態宣言の意味を理解できないのでは話にならない。感染予防は、もはや怖ければ来なくてよいという自己責任の範疇を越え、社会全体で接触を回避する社会防衛の範疇に入っている。
なかなか在宅勤務に切り替えられない、中小、零細企業の経営者にも同じ考えの人もいる。強制力のない緊急事態宣言の限界であるとともに、日本人として、いや人としての見識、良識がいかに低下しているか、改めて考えさせられた。
確かに経済活動をしなければ、食っていけない。しかし、賢い経営者は、状況にあわせてWEBなどを使い、100%ではないものの、リスクを踏まえながら、収益構造を整備し、ビジネスを切らさない。食っていけないのは、リスクや状況に対応できない、対応しない経営者やサラリーマンであり、それは、まさにコロナウイルスのせいではなく、資質、能力の問題なのである。経済活動をしないと食っていけないとして、リスクの高いやり方をそのまま続ける時点で、自らの経営能力のなさをアピールしていることに気づくべきだろう。
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