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第2種電工・技能 書きやすく作業しやすい【ゾーン式複線図】 <候補問題No.1>

第1回 ゾーン式複線図の書き方 候補問題No.1

候補問題No.1をゾーン式複線図で書く

まず、No.1の単線図を確認しておきます。
スイッチ3個、負荷3個の回路です。コンセントはありません。
負荷のうち、1個はスイッチと同じジョイントボックス内で結線しますが、2個は別のジョイントボックスに渡り線を介して結線します。

下図が、No.1のゾーン式複線図による完成図です。

それでは、手順を説明していきましょう。

①ジョイントボックスの記入

  1. 最初に、ジョイントボックスを書き、その中を3つのゾーンに下図のように区切ります

接続点(●)を書く際には、線の役割に対応して、以下のように各ゾーンを使い分けます

②電源と器具を配置

  1. 引掛シーリングは四角、ランプレセプタクルは丸を書き、中にスイッチと連動した記号(イ、ロ、ハ)を書き入れます

  2. 埋込連用取付枠を使用する部分は、縦長の四角を書き、その中に器具を書きます

  3. スイッチは、複線図の記号に置き換える必要はなく、単線図の記号のまま●で表します。脇にスイッチに器具と連動した記号(イ、ロ、ハ)を書き入れます

③電源からの電線(接地側、非接地側)を記入

  1. 電源からの電線を書き入れますが、先に、接続点(●)を書いておきます

  2. 3つのゾーンは、それぞれのゾーンを下図(左側)のように使い分けます

  3. 電源と接続点(●)を線で結びます

  4. 電源の電線は2.0mmなので、接続点を○で囲みます。(結果、通常の複線図の握り押しボタンの記号になりますが、あくまで、技能試験対策のための複線図とご理解ください)

  5. 電線の脇に線の色を書きます(施工条件に従い、接地側は白(W)、非接地側は黒(B)

こんな感じになります。

④器具からの線を書き入れ、左側ジョイントボックスを完成させる

  1. 接地側の●と引掛シーリングをつなぎます。連用取付枠のスイッチは非接地側につなぐ必要があるので、連用取付枠と非接地側の●をつなぎます

  2. スイッチかえり線のための接続点(●)をスイッチかえり線のゾーンに書きます。スイッチが3個ありますから、●も3個です。
    ●の脇にスイッチと連動した記号(イ、ロ、ハ)を書くとわかりやすくなると思いますが、必須ではありません

  3. 埋込連用取付枠とスイッチかえり線ゾーンの接続点(●)を線で結びます。 スイッチ(イ)は、引掛シーリングと連動しますので、イの接続点(●)と引掛シーリングを線で結びます。

  4. 電線の脇に線の色を書きます。接地側につなぐ線は白、非接地側につなぐ線は黒でなければなりません(試験問題の施工条件)。スイッチ(イ)に使うケーブルは片方の心線が非接地側(黒)なので自ずと白(W)、スイッチ(ロ)(ハ)には、上からB、Wの順にします

こんな感じになります。

⑤右側ジョイントボックスを書き入れる

  1. 2つの器具のために、接地側線とスイッチかえり線のための接続点(●)を書きます(接地側線用1個、スイッチかえり線用は器具の数に対応して2個)

  2. 器具と接続点(●)を線で結びます。電線の脇に線の色を書きます

こんな感じになります。

⑥左右のジョイントボックスをつなぐ<完成>

  1. 最後に、左右のジョイントボックス間を3芯のケーブルでつなぐ部分を書き込んで完成です

  2. 電線の脇に線の色を書きます。接地側の電線は白でなければなりませんが(試験問題の施工条件)、あとの2本の色は黒、赤どちらでも大丈夫です
    感覚的には、白、黒優先で、残りに赤という感じなので、ここでは、上から白、黒、赤の順にしています

※この手順は絶対ではありませんので、やりながら、ご自分のやりやすい手順を見つけてくださって結構です。

⑦リンスリーブの大きさと刻印を判定する

リングスリーブの大きさと刻印は、以下の対応表に従って判定します。この表を丸覚えする必要はなく、「2個、4個まで、それ以上」の区切りさえ頭に入っていれば、感覚的にわかるようになると思います。

No.1にあてはめると、下図のようになります。
複線図に書き込む必要はありませんが、書いた方が安心と思われる方は、書いてもいいと思います。


埋込連用取付枠の結線手順はこちらをご覧ください。

ゾーン式複線図の考え方についてはこちらをご覧ください。

Ⓒnishi morinaga


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