VRアカデミアアンケート(2023年)
おばんです。なんとなくバーチャルっぽい人たちのコミュニティ「VRアカデミア」において、2023月の視聴者アンケートを行いました。ここで、その結果を報告します。
はじめに
まず、VRアカデミアについては以前公開した記事を参照ください。次に、この記事は経済学系Vtuber室生鏡花氏による分析に基づきます。
今回の分析はワンショットのアンケートをもとにしていること、回答者数が少ないことで分析結果にバイアスがある可能性があります。あくまで、報告内容は、今回のアンケートという限定されたデータに基づく推測であることを、ご承知ください。
データ
調査期間は2023年7月1日~8月31日で、Google Formを回答方法として利用した。告知にはX(旧Twitter)とVRアカデミアのdiscordのサーバー(discordキャンパス)を利用した。回答数は50件であった。質問事項を以下にまとめる。
Qa1:このアンケートはどこで知りましたか?もしtwitterで知った場合は「その他」に誰経由で情報を入手したかを記載してください(回答任意)
Qa2:あなたはどれに当てはまりますか?
Qa3:VRアカデミアを知ったきっかけはなんですか?
Qa4:VRアカデミアの活動をフォローしている理由を教えてください(複数回答可能な場合は上の選択肢優先で選んでください)
Qa5:利用、視聴したことのあるコンテンツを教えてください(複数回答可)
Qa6:興味がある分野は何ですか?(複数回答可能)
Qa7:VRアカデミアへのメッセージ、希望などがあれば書いてください(回答任意)
Qb1:コンテンツ(動画、配信、文章)の視聴媒体について教えてください
Qb2:再生速度を教えて下さい
Qb3:どのようなときに視聴していますか?(複数回答可)
Qb4:どのくらいの頻度で見ていますか?
Qb5:動画や生放送の情報はどこから知りますか?(複数回答可)
Qb6:どのようなコンテンツを視聴していますか?(複数回答可)
Qb7:視聴の理由は何ですか?(複数回答可)
Qb8:今後どのようなコンテンツを見たいですか?(複数回答可)
Qb9:あなたは、VRアカデミアの動画コンテンツをどのくらいまわりの人にすすめたいと思いますか?0点から10点の11段階で評価してください
Qc1:あなたの性別をお知らせください(回答任意)
Qc2:あなたの年齢をお知らせください(回答任意)
Qc3:あなたが小学校から現在まで、これまで学校で学んだ年数をお知らせください(例:小学校6年+中学校3年+高校3年+大学4年+大学院2年=18年)(回答任意)
Qc4:あなたの最終学歴をお知らせください(回答任意)
Qc5:あなたの世帯年収をお答えください(回答任意)
Qc6:あなたが1か月に自由に使えるお金 (おこづかいなど) の額をお知らせください(住居費や光熱費、交通費、ふだんの食費などを除いて、あなたがご自分で判断して自由に使える額をお答えください)(回答任意)
Qc7:あなたは動画投稿サイトなどに動画を投稿した経験がありますか(回答任意)
Qc8:あなたはVTuberですか(回答任意)
Qd1:あなたが好きなVTuberを、好きな順に「3人」までお書きください
Qd2:最も好きなVtuberは、私のように行動する
Qd3:最も好きなVtuberは、私に似ている
Qd4:最も好きなVtuberは、私自身がそうなりたいタイプである
Qd5:最も好きなVtuberは、私が見習いたい人である
Qd6:最も好きなVtuberは、頼れる存在である
Qd7:最も好きなVtuberは、専門家である
Qd8:最も好きなVtuberは、経験がある
Qd9:最も好きなVtuberは、知識がある
Qd10:最も好きなVtuberにどのくらいの金額を課金(Youtubeサービス以外も含む)したいと思いますか。平均月額でお知らせください
本レポートではQa7およびQc8からQd9を除く項目について集計を行った。
Qa1.アンケートへの流入
図1はアンケートを知ったきっかけである。48%がVRアカデミアのdiscordからの流入であり、これは投稿者側の回答が多く含まれていることを意味すると考えられる。Twitter(X)から知ったと回答した割合は14%であった。サプー、室生鏡花、Knan、アイシアソリッド、その他VRアカデミア関係者からの知ったと答えた割合は26%であった。挙がっているチャンネル名が少ないため、今後もアンケートを続け、回答者数を伸ばす場合は参画チャンネルの協力が課題となっていくだろう。
Qa2.視聴者の就業状態
図2はアンケートを知ったきっかけに関して、回答者の属性別に集計したものである。第1回調査、第2回調査に引き続き、多くの割合を社会人が占めている。第1回調査では社会人62%大学院生19%大学生14%、第2回調査では社会人68%大学院生11%大学生16%、第3回調査では社会人84%大学院生6%大学生4%であった。
Qa3.VRアカデミアを知ったきっかけ
VRアカデミアを知ったきっかけは図3のようであった。フォローした人がVRアカデミアの参加者であったと答えた回答者が最も多く、VRアカデミアに参画しているチャンネルの活動量がVRアカデミアの知名度向上には欠かせないことがわかる。
Qa4.VRアカデミアをフォローしている理由
図4はVRアカデミアの活動をフォローしている理由である。最も多い回答はVRアカデミアのコンテンツ制作者だからであり、36%であった。次に動画、配信を視聴するためであり34%であった。
※複数に当てはまる場合は以下の優先順位で選択肢を選ぶよう指示した。「①VRアカデミアのコンテンツ製作者だから(きょういん等)」「②動画、配信を視聴するため」「③交流会に参加するため」「④面識があるため(VRChatでやり取りがあるなど)」
Qa5.利用したことのあるコンテンツ
図5は利用、視聴したことのあるコンテンツについての項目である。最も多い回答が公式ウェブページであり、VRアカデミアのコラボ企画、discordキャンパスと続いた。
Qa6.興味がある分野
図6は興味がある分野についてである。プログラミングが最も回答者が多く、数学、情報科学と続いた。
Qb1.視聴媒体
図7はコンテンツの視聴媒体であり、主にPCで視聴しているが72%であった。主にスマートフォンで視聴しているが16%であった。主にタブレットで視聴しているが2%であった。
Qb2.再生速度
図8は視聴時の再生速度である。倍速視聴はしていないと回答した人の割合は39%であり、倍速で視聴していると回答した人の割合は21%であった。止めながら視聴していると回答した人は18%であった。
Qb3.視聴タイミング
図9は視聴するタイミングである。土日、祝日という回答と、仕事、学業が終わった後という回答が多かった。土日、祝日といった休みの日のタイミングや、仕事や学業が終わる17時~18時などが動画投稿などの良いタイミングなのではないかと考えられる。
Qb4.視聴頻度
図10は視聴頻度である。月に2~3回が最も多く、視聴者の獲得のためにはVRアカデミアに参画しているチャンネルの活動量を増やし、新しいコンテンツをより高頻度で供給するべきであると考えられる。
Qb5.情報伝達経路
図11は動画や生放送の情報の取得経路である。主にTwitter(X)からの流入が大きいことが分かる。
Qb6.関心があるコンテンツ
図12は視聴コンテンツの種類である。生放送に比べると動画は倍ほどの回答があった。これは過去2回の調査とほぼ同様の結果であった。
Qb7.視聴目的
図13は視聴の理由である。自身の勉強のためが最も多く回答者の7割を占める35人の回答を得ていた。Vtuberが好きだからという理由は12の回答にとどまり、Vtuberというジャンルよりもコンテンツの内容を重視していることが読み取れる。
Qb8.今後見たいコンテンツ
図14は今後視聴したいコンテンツについての回答である。基本的な知識や軽く見れる講座系のコンテンツを求められていることが分かる。
Qb9.VAコンテンツを周囲の人に勧めたい度
図15はVRアカデミアの動画コンテンツの推奨度であり、0から10の11段階で評価している。平均は7.8点であり、中央値は8点であった。
Qc1.視聴者の性別
図16aは回答者の性別についての項目である。男性が72%で女性は10%であった。その他は6%であった。第2回のアンケートと比べても大きく割合は変化していなかった(図16b)。
Qc2.視聴者の年齢
図17は回答者の年齢層である。20代が最も多く、30代が続いた。40代は少なく、3番目に50代が多かった。10代の回答者は最も少ない結果となった。
Qc3.視聴者の教育年数
図18は就学年数であり、一般的に修士卒業の18年が最も多く、次に一般的な大卒である16年が続いた。
Qc4.視聴者の最終学歴
図19は最終学歴である。最も多い回答は大卒であり、修士、博士と続いた。
Qc5.視聴者の世帯収入
図20は回答者の世帯年収である。最も多い層は400万~600万円であった。
Qc6.視聴者が自由に使えるお金
図21は視聴者が1か月に自由に使える金額である。決まった小遣いはないとの回答をのぞくと、5万~10万円が突出しており、次に2万~3万円で山が存在した。
Qc7.視聴者の動画投稿経験
図22は動画投稿サイトへの動画投稿経験の有無についての回答である。回答者の66%があると回答し、22%はないと回答した。
Qd10.好きなVtuberへ費やしたい金額
図23は最も好きなVtuberのために費やしたいと考える金額(平均月額)である。最も多い回答は1000 円未満であった。しかしながら10万円以上と答える回答者もおり、需要が大きいことが考えられる。どの分野、誰のチャンネルへの需要が大きいのか興味が沸く結果であった。
終わりに
以上をもって、2023年に行われたVRアカデミアアンケート結果の報告を終える。最初に述べたとおり、今回のアンケートの分析結果にはかなりバイアスがかかっていることが予想される。今回は前回のアンケートよりも回答数が減少しており、サンプル数の確保が今後の課題となる。
最後に、今回アンケート結果を取りまとめるにあたり、VRアカデミアの参加者に多くの協力をして頂いた。この場をお借りして感謝いたします。