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本まとめ - 低PBR株の逆襲

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まとめ

  • そもそも日本は低PBRが多い。評価されていない対策も多い。

  • 評価される低PBR対策は以下の3要素が必要

    1. 資本コストを意識したROEやROICの目標

    2. 株主還元・財務戦略の具体策

    3. 成長戦略(例:事業ポートフォリオ見直し)

  • 投資家的にはバリューはバリュートラップがあるので、カタリストを考える必要有り

    • 親子上場、M&A、市場を上回る増益率などが紹介されていた


Chap1: 東証はなぜ低PBR対策を初めたか?

・東証が求めていることは①現状分析→②計画策定・開示→③取組の実行 ・実際の低PBR対策の記載先は以下3つが多い

  1. 中継3割

  2. 決算説明資料: 4割

  3. コーポレートガバナンス: 23%

Chap2: 日本株市場のPBR1倍割れの実情

・日本株市場はPBR1倍割れの企業が多い ・高ROE、低PBRな企業もたくさんある (例:素材系や水産各社など)

Chap3: 東証の要請に対する企業の対応状況と投資家からの評価

・低PBR, 時価総額大ほど取り組み状況がよい ・投資家が求めてるものは? → 事業ポートフォリオの見直し ・投資家が予想する事象は? → 自社株買い
・具体性に乏しいと評価されにくい

  • 目標数字を記載するだけじゃダメ(Chap5に記載)

・低PBR対策は海外投資家的には受けがいい

Chap4: コーポレートガバナンス報告書からみるPBR1倍割れ企業の対応策

・PBR1倍割れ対策進む 👍

  • 銀行・証券

  • ガラ土・鉄鋼・非鉄・金属製品

・PBR1倍割れ対策が企業ごとに異なる👉

  • 大手ゼネコン

  • 食品企業

・PBR1倍割れ対策が進んでいない👎

  • 繊維・紙パ

・対策が難しい

  • 電力・ガス(政策の影響が大きい)

※Topic ・不動産の含み益による隠れPBRが結構ある 大手不動産、日本空港ビル、パーク24、宮越HD

Chap5: 評価できるPBR対策とは?

  1. 資本コストを意識したROEやROICの目標

  2. 株主還元・財務戦略の具体策

  3. 成長戦略(例:事業ポートフォリオ見直し)

・PBR対策が評価されている例

  • JVCケンウッド

  • SWCC

  • 中国塗料

  • 北國FHD、コンコルディアFHD

・コンコルディアはROEの分解と各対策が記載されている

Chap6: 資本効率を高める前提としての「資本コスト」への意識

  • 株主のお金はタダじゃない

  • 企業は把握はしているが公表してないところが多い

Chap7: PBRを高めるための資本政策の見直し

Chap8: 低PBR対策としてのその他の施策

  • 自社株買い

  • 持ち合い解消

  • M&A, 業界再編 一応東証は自社株買いを推奨しているわけではないらしい サステナとか人材投資は評価に繋がらない

Chap9: 世界の市場のなかでも際立つ東証の低PBR企業

・東南アジアは低PBR企業が多い ・低PBRはアクティビストに狙われやすい

Chap10: 「低PBR株の逆襲」が日本を救う

・バリューはアート(どの観点から割安か?みんながいつ気がつくか?)が難しい ・バリュートラップに気をつけよ

  • 各ファンドごとに考え方はことなる

  • Zennor Japan fundは親子上場、MA、市場を上回る増益率をカタリスト

メモ

  • Chap6: バローはroic>waccと示しているらしい

  • Chap10: Man GLG Japan CoreAlpha Fundも日本バリュー株ファンド


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